内側側副靭帯の損傷・断裂は背回りの獲得でリスク回避

「石川貴之のラボ式トレーニング講座」のオンラインサロンでは、【トレーニング方法】 【カラダの作り方】 【動かし方】 に関する記事を、ほぼ毎日2,000文字〜3,000文字投稿していおります。

サロン内ではそこで得た情報や、トレーニング動画を惜しみなく公開し、サロンメンバーさんの各現場で利用していただいてます。


必ず役に立ちます!


とはいえ、内容がクローズドすぎて、「入会したらどんな記事が見れるの?」と、不思議に思っているヒトも少なくないでしょう。


その「不安感」を「ドキドキ感」に変換するため、10日に1回ほど、オンラインサロン内に投稿している記事を、ブログにアップします。


今日はその日で、8月3日(月)にサロン内に『内側側副靭帯の損傷・断裂は背回りの獲得でリスク回避』をテーマに投稿した記事を、無料公開します。


こちらを参考に入会を検討いただけたら、うれしーです。


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こんにちは。
「オオタニサーン」が右腕の違和感からMRI検査を受け、内側側副靭帯の損傷と神のささやきが聞こえてきた、カラダラボの石川です。
#どうか神の予言が外れますように
さて。
今日はその「内側側副靭帯の損傷・断裂」と「背回り」について、お話ししたいと思います。
一度でも "肘痛" を経験したあるヒトには、「あー、なるほどね!」と思っていただけると思います。
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▶︎ 抗重力筋作用の欠落
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日本時間3日、本拠地でのヒューストン・アストロズ戦に先発登板し、無安打に抑えたが5四球を与え、2回途中2失点でマウンドを降りました。


47球目は約143キロと、明らかにボールが走らなくなり、マドン監督は審判の判定に苦言をていするものの、一戦目と二戦目を終えて、本来の調子とは程遠い様子です。


本来の調子を取り戻してないだけらなら問題ないのだが、既に右肘にはメスを入れたため、いつ爆発してもおかしくない爆弾を抱えていることを、当人も周囲のスタッフも忘れてはいけない。


そして、その要因に当たることを様々な角度から分析する必要があるのです。


ラボ式トレーニングの見解はこうだ!
①上腕二頭筋と上腕三頭筋の筋バランスの違い
②上腕二頭筋・大胸筋・三角筋の筋肉肥大
③背で回転するのではなく、末端から回転している


この "3つ" です。


要するに、手術によって筋肉量が低下した『上腕二頭筋』『三角筋』『大胸筋』を取り戻そうとトレーニングした結果、想像以上に筋肉量が向上してしまい、それらと対になって動く筋肉とのバランスく総崩れしてしまったのです。


抗重力筋作用が欠落してしまったのです。


地球の重力に対してバランスよく姿勢を保ったり、動いたりするアレです。


そもそも、上腕二頭筋の停止部は内側側副靭帯を覆うように骨に付着しているため、損傷・断裂の原因は上腕二頭筋の筋収縮のスピードに、靭帯がついていけずに「ビリビリッ!」とちぎれてしまうのです。
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▶︎ そもそも靭帯の強度を増すには...
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これを防ぐには...


①上腕二頭筋の柔軟性
②内側側副靭帯の強さ・柔軟性
③中間関節である肘をスムーズに動かせる


に限ります。


①に関しては。
今盛んに紹介しているペットボトルトレーニングが最適で、肩の根本からしっかり伸ばして、末端ではなく中枢から動かすことで、ストレッチが可能です。


ついつい、ペットボトルを動かしたくなり、神経と逆方向からの動きになりがちなので、要注意です。


②に関しては。
内側側副靭帯は「筋肉」ではなく「腱・靭帯」のため、上半身ではあるものの、「腱・靭帯」を鍛える春にどれだけ準備できたかが大事になります。


もちろん、春のトレーニングは下半身メインのため「春に上半身やってないじゃん!」と言いたくなるヒトもいるでそう。


とはいえ、鍛える方法は何も動かすことだけでなく、「食トレ」といモノがあるのをお忘れなく!


食べるヤツです。


つまり、春に「お酢」「緑黄色野菜」「EPA・DHA」の、腱を強くする食物を中心に十分な量を摂取します。


そうすることで、夏から秋に上半身のトレーニングがメインになったとき、ガンガンと刺激が入り、腱・靭帯そのものの『収縮性』と『強度』が増すのです。


春に栄養を十分に蓄えておいて、鍛えるのは夏と秋ということです。


③に関しては。
結論から申し上げますと、「リズム感をGETしましょう!」ということです。


いくら『複雑性の高い自然な動作』を獲得したとしても、リズムがなければ "タイミング" と "テンポ" が狂います。


つまるところ、「どのタイミングでリリースしたら良いのか分からず、本来の自分のリリースポイントで放つことができなくなる」のです。


藤浪晋太郎投手も、その立ちはだかる大きなカベに、ブチあたってますね。


おそらく、これだけ長いこと投球をしなかったのは人生で初めと思っていて、そのリズムを取り戻すのに時間がかかり、ボールを放つタイミングをつかめてない可能性があるのです。


それが原因であれば、肘の問題ではないので、練習をすることで取り戻せる可能性が高いと考えてます。


で、あれば、急速が落ちる要因や、コントロールが定まらない原因にもなり、これから練習を重ねることが必要です。


もちろん、選手によっては二度と感覚を取り戻すことができず、引退に追い込まれる場合もあります。


ところが、二度と生まれない野球センスの持ち主ですから、そこは本人のチカラで戻すことができると信じています。


アメリカでどんな食事をしているのか、そしてリハビリ中のトレーニングメニューはどうだったのか。


この辺り調整がどうだったのか、気になるところですね。


とかく、「日本の宝」であることは間違いないので、靭帯に影響がないことを祈りましょう。
それではまた更新します。


※試合前にカラダを軽くする "7つ" の即効ストレッチ動画


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”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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カラダラボ代表の石川貴之の独自コンディショニング理論が待望の書籍化!

「カラダラボの技術は世界を変えるに違いない」

米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。