第1の鍵である身体の柔軟性の獲得を目指す
1.「できない」を言い訳にしてはいけない
名古屋・群馬と出張が続き、blogの更新を怠っておりました小職。
継続することの重要さと難しさを感じます。
日々継続していくことを怠ってしまうと、下記の言葉をいつも思い出す。
『習慣はただ一人の身体につき従っているものではなく、
他人にも感染するものである。
ともすれば、人は他人の習慣をまねしたがることもある。』
良い習慣も悪い習慣も人に伝染するので、
自分を律しなくてはならないという渋沢栄一の言葉。
悪い習慣は社内に伝染するので要注意です。
昨日は、ベイシアグループの土屋会長とお話しさせていただく機会をいただきました。
CMで流れているカインズもそのグループの一つですね。
会長もここまでくるのに、様々な苦労をされてきたようです。
心がけたことは一つ。
『阻害要因を一つずつ消していくこと』
土屋会長の書籍のタイトルは「いまだ、道なかば」。
数々の偉業を成し遂げた方が、まだ目的としている到達点に達すことなく、
目標としている阻害要因を一つずつ消している。
言葉に重みがあり、それを胸にまた今日から頑張ります。
2.最短で身体作り、トレーニングメソッドの7つの鍵
さて最短で身体作りのトレーニングメソッドの7つの鍵ですが、最初の鍵は柔軟性。
今回は導入を物語風に語ります。
~ Start ~
東海道新幹線の車窓を眺めながら、年間のトレーニングの構想をどう伝えようか考える。
行く先々の中学・高校・大学で雰囲気も違うし選手の質も違う。
もちろんチームによって目指す目的・目標も異なる為、提案内容も微妙に異なってくる。
しかし、全ての競技は我々人間が行うことなので、ベースは一緒である。
さて、今日はどんなチームなのか。
初見は楽しみと緊張感がハーフハーフだ。
監督さんとは事前に何度か打ち合わせを交わし、
身体の中で問題となっている部分は把握して行く。
大抵は月に1回の訪問でトレーニングの提案とチェック・
身体の使い方・各選手のメンテナンスを行うことは伝えてある。
したがって、日々の練習時間の中からトレーニングに費やせる時間はどのくらいあるのか、
そして1週間の中で何回くらいストレッチ&トレーニングを取り入れられるかも
把握しておくと、スムーズに展開できる。
そんなことを考えながら現場に到着した。
選手達が集まり、元気に挨拶から始まったので講義をスタートさせる。
「本日より皆さんの身体作りを担当させていただく石川と申します。
宜しくお願い申し上げます。
さて、皆さんはトレーニングというと何を思い浮かべますか?」
返答は腕立て伏せ・腹筋・背筋・スクワットといった、
お決まりの言葉があちらこちらから聞こえてくる。
「ありがとうございます。
では質問を変えます。
速筋細胞と遅筋細胞という言葉は聞いたことありますか?」
投げかけると、うなずいている選手もちらほら見かけられ、
なんとなくイメージが湧いているようだ。
「速筋群と遅筋群の役割について説明できる方いらっしゃいますか?」
この質問は高校生でも、下記のような返答が多い、
指導者の方も中々答えられる人は少ない。
・速筋群はインナーマッスル
・速筋群は短距離走で使い、遅筋は持久力走で使う
・速筋群で重たいものを持つ
「文献で書いていることは様々であるが説明していきます。
速筋群は短距離走に限らず長距離、極端に言うと歩行動作でも使います。
また、ジャンプ動作といった瞬発系の動きには重要になります。
つまり、動きのある部分で必要になってきます。
その反面、遅筋は自分の体重を支えたり、重たい物を持つ時に使います。
速筋群は比較的、筋肥大しない為、
腱や関節に負担がかからなく故障も少なくなってきます。
遅筋群は筋肥大がしやすく、腱や関節に負担がかかるだけでなく、
身体全体のバランスを崩しやすく、
いたるところにある身体のセンサー(固有受容感覚器)が感知しにくくなります。
しかし、全ての筋肉はバランスよく働いているため、割合と考えてください。
皆さんは早く動く競技を行ってますよね?
どちらの筋肉をメインで使いたいですか?」
全員が口をそろえて「速筋群です」と答える。
「そうですよね、ではその速筋を使って競技を行っていく上で、7つの鍵があります。
順を追って1年間かけてトレーニングをしていきましょう。」
そうなげかけると、皆ワクワクしているようだ。
トレーニングの大変さなど知らずに。。。笑
※key word
・速筋群(速筋細胞が多く含まれている)
~前脛骨筋・ハムストリング・腸腰筋・脊柱起立筋・上腕三頭筋
・遅筋群(遅筋細胞が多く含まれている)
~カーフ(ふくらはぎ)・大腿四頭筋・殿筋群・腹直筋・上腕二頭筋
3.柔軟性の必要性
「ここから、第1の鍵である柔軟性についてお話ししましょう。
皆さん運動を行う上で身体が柔らかい人と硬い人どちらが良いと思いますか」
声をそろえて柔らかい方と答える。
「それでは、何故身体が柔らかい方が良いのですか?」
返答はどの現場でも、怪我の防止などが多い印象。
「その通りです。筋肉の柔軟性があるということは、各関節の可動域が広いということ。
それだけ関節や腱に対しての負荷が少なくなります。
皆さん身体は柔らかいですか?チェックしてみましょう。
全員立っていただき前屈してみましょう。」
高校女子ですと下記のような割合の団体が多い。
・半数が手のひら、もしくは指先がべったり床につく
・3割が中指と人差し指がギリギリつく
・残り2割は全くつかない
そして、そこから8種類の股関節のストレッチを行うと
ほぼ全員が手のひらが床にべったりつくようになる。
その時の選手たちの悲鳴と言ったら、聞くのに耐えない声です。
それを聞いて喜んでいるのは顧問の先生でしょうか。笑
殿筋群・ハムストリング・大腿四頭筋・腰方形筋周辺の体幹部の筋肉が硬化しており、
腰痛・膝痛を併発するリスクが高まります。
身体の柔軟性を高めるだけで、特に腰痛のリスクは80%程度抑えられるでしょうし、
膝・足首の故障をした際も、回復するスピードが飛躍的に早くなります。
また、バランスよく柔軟性を獲得することが必要です。
・裏が硬いけど、表は柔らかい
・内は硬いけど、外は柔らかい
・左は硬いけど、右は柔らかい
運動は関節可動域の狭いところに合わせて運動するので、
筋肉の柔軟性のバランスが崩れていると、これはこれで故障のリスクも高まりますし、
運動パフォーマンスも低下させます。
この柔軟性は『最短で身体作り、トレーニングメソッドの7つの鍵』の
第1の鍵として絶対にクリアしておきたいところです。
※key word
・ゴムのように伸び縮みする筋肉を作る
・柔軟性がないと故障につながる
・パフォーマンスを向上させるには柔軟性のバランスが必要
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