豪速球プロジェクト ~重心移動トレーニングと音楽~

投球動作に必要な重心移動


重心移動トレーニングを行って、早3週間程度経った。

たった3週間だが、コツコツ行ったため大きい変化が現れた。

それくらい、投球のみならず、スポーツ中の重心移動は重要ということだ。

身体の構造に好ましく、

投球フォームを身体にインプットさせるために行ったトレーニングの順番は

下記の通りだ。


①脳を含めた中枢神経と四肢の連動を促す

②正確に動作を体現する

③リズムに合わせスピードを上げる


この3つの順番でトレーニングを行っていけば、

投球フォームの改善がスムーズに行われていくことが期待される。

実際に佐藤が行ったトレーニングの内容は、

硬式ボールを使って投球動作を組み入れた重心移動トレーニングだ。


円滑な重心移動で獲得を目指す項目


①球速アップ

②回転数の向上

③変化量の増加


軸足にエネルギーを溜めて、重心移動をする際にエネルギーが放出されて、

ボールまで伝わる。

この時に重要なことはアキレス腱・前脛骨筋・ハムストリングの筋連鎖を使うことだ。

例えば、和式トイレ座りから左足を伸ばした格好になる。

右親指を上げて小指球側に乗る。

左足の足首を背屈する。

この姿勢を取ると、アキレス腱・前脛骨筋・ハムストリングにストレッチがかかり、

三つの筋連鎖の中で左右に重心移動が行われる。

重心移動は投球動作で言うと、踏み込み幅でもある。


踏み込み幅がもともと狭かった佐藤は股関節と背骨の回転、

左手の引きのタイミングがバラバラなため、

リリースポイントまでエネルギーが伝わらない。

当然放出するエネルギーは少ないので、ボールに伝わるエネルギーも少ない。

球速も出なければ、回転数、変化量も少ない。

踏み込み幅が狭ければ狭い分、重心移動が少ない。

自分の身体に対しての踏み込み幅が足りていなかったのである。


重心移動が円滑に行われ踏み込み幅が十分に取れてくると、

股関節と背骨の回転、左手の引きタイミングがマッチし、

無駄なくリリースポイントまで力が伝わる。

この重心移動の中で、投球動作が行われていくのだ。

今までは、重心移動をすること(アキレス腱・前脛骨筋・ハムストリング)筋連鎖を

意識して行っていた。

そこにリズムをつけて行うことにより、

より上半身の動きも滑らかになっていくことが期待される。

リリースポイントを様々な箇所に設置できる。


全8種類ある重心移動トレーニングをリズムに乗せて行った


選曲:Sia/Chanderlier

選曲:Sia/Chanderlier

クリスチャンディオールのCMで流れている曲だ。

複雑な動作を獲得するには進行中に中断が入らない音楽が好ましい。

SiaのChanderlierは進行中に中断が入らないため、

新しい動きを獲得し円滑に身体を使うには最適である。

しなやかさを出したいならK-POPのジェニーのソロもおススメだ。


音楽をかけリズムに合わせてトレーニングを行うと、

いままでできなかった動きが取れるようになることもある。

私自身今までそこまで気にする余裕もなかったが、

上半身の動きも円滑に行わなけれないけないことに気が付いた。

リズムに合わせてタイミングを取るのが最初は難しかった。

続けていくことによりトレーニングの動きが円滑になり、

動作と動作の切り返しがスムーズに行えるようになった。

その結果、いままで行ってきたトレーニングのスピードも上がっていくことが実感できた。


トレーニング当初


リズムトレーニング


トレーニング後


ここでの目的は、重心移動を円滑に行うことも大切だが、

リズムの中でタイミングを測り、リリースポイントの感覚を掴む事だ。

何十球、何百球と投球を行っていくと、

毎回毎回同じような投球フォームで投げ続けることは難しい。

リリースポイントを多く持っておくことが必要になってくる。

リズムを付けたトレーニングは、動きを円滑にするだけでなく、

リリースポイントを増やす効果が期待される。


どんな音楽でリズム・テンポ・タイミングをマッチさせたらいいか

スポーツや動作によって変えていくとまた面白い。

まずは、重心移動のトレーニングをsiaのChanderlierに合わせて行ってみよう。


#野球#球速アップ#投球動作#リズムトレーニング#重心移動#身体の使い方

”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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