「バッティングの筋連鎖運動について」 を無料公開


「石川貴之のラボ式トレーニング講座」のオンラインサロンでは、"トレーニング" や "カラダの作り方" "動かし方"に関する記事を、毎日2,000文字〜3,000文字投稿していおります。 


緊急事態宣言が解除されたことで徐々に現場での指導が増え、サロン内ではそこで得た情報や、トレーニング動画を惜しみなく公開し、サロンメンバーさんの各現場で利用していただいてます。


必ず役に立ちます!


とはいえ、内容がクローズドすぎて、「入会したらどんな記事が見れるの?」と、不思議に思っているヒトも少なくないでしょう。 


その「不安感」を「ドキドキ感」に変換するため、10日に1回ほど、オンラインサロン内に投稿している記事を、ブログにアップします。 


今日はその日で、5月24日(日)にサロン内に投稿した『バッティングの筋連鎖運動について』を無料公開します。 


こちらを参考に入会を検討いただけたら、うれしーです。


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こんにちは。  

「世界一のお酒を見つけました それは必死で働いた後の酒です」というミスチルこと桜井和寿の歌詞があり、「同じお酒なのに、いまは心から『美味い!』と飲めているヒトは少ないんだろうな」と思う、妄想家の石川です。 


「アウトプットする場がない」のは、想像以上に与えるストレスは大きく、ジュニアアスリートにその場を与えようとしている大人の行動は「素敵だなぁ」と思うところです。  


「なんのために頑張ってきたのか」、そして「なんのために頑張っているのか」が可視化されず、自分の存在価値に疑問を感じてしまい、余計にキズは大きくなる悪循環。 


それは学生に限らず、苦境を強いられている「飲食店」や「エンタメ業界」も同じで、「仕事ができない」のは「余計なことを考える時間が長く」なり、プラスの発想は1ミリたりとも浮かばず、ただただ陰にこもるばかりです。 


結論、僕らは "エサ取り係" や "巣の防御係" の役割を果たす「働き蜂」で、「ぐーたら蜂」では自らの存在価値を示すことができないということです。  


一刻も早く、みなさんが役割を真っ当できる社会環境になることを、心より望んでおります。  


ボクはお陰様でこうしてアウトプットする場をいただき、本当に皆様に助けいただいてると本気で思ってます。 


ありがとうございます。 


コロナが明けましたら、トレーニングを目一杯やって(選手にやらせてw)「世界一美味しいお酒」を飲みましょう。 


さぁ、東京はいつ緊急事態宣言が解除されるか注目です。


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▶︎ 高速回転の後に安定した状態に戻る 

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さて。 

ちょうど1週間前に「運動軸」と「受け軸」に書き下ろしたのですが、今日はもう少し末端の部分を解説したいと思います。 


上半身と下半身の連動がマッチしているかのチェックポイントは、「足首の背屈がなされているか」と、「膝関節が曲がってないか」の "2つ" でして、それを踏み込んお話ししますね。 


坂本選手のバッティングフォームを観察していると、後ろに体重を乗せるには「下腿」と「大腰筋」の連鎖が大事に思っていまして、この連動がなされていなければ、スイング後にカラダが前に倒れてしまいます。 


それは、コマを回転させ最後に「コテっ」と倒れる模様です。 コマとヒトの違いは地面との接点の数であり、コマは一箇所しか接点がないのに比べ、ヒトは二箇所の接点があるということです。(※当たり前なんですけど、言語化するとこんな感じですw) 


それで、左右の二本の足がある坂本選手は、「コテっ」と倒れるところをどのように使い、高速回転している不安定な状態を安定した状態に保っているのでしょうか。  


先ずは右足から。 


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▶︎ 右足の筋連鎖は膝の故障に影響を及ぼす

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後ろに体重を乗せることが前提のため、重心は進行方向の一番後ろであるかかとの外側になります。(そもそも旧来のバッティングは拇趾球に乗るので全く逆の概念)  


そこから小趾球に重心を移動し、そこを支点にして「かかとを後ろに回す」ように股関節を内旋させます。  


股関節を内旋させる筋肉はお尻の中臀筋であり、筋肉の連鎖を考えると、【中臀筋-内転筋-腓骨筋-足底筋-小趾球】となります。  


もし、拇趾級に重心を乗せて回転したなら【大臀筋-大腿四頭筋-下腿三頭筋-足底筋-拇趾級】となるので、背骨を回転するのに不向きな筋肉連鎖となり、結果的にスイングスピードが遅くなります。 


さらに、後者の遅筋連鎖運動は膝が曲がり負荷がかかります。  


上半身と下半身の連動がスムーズに行われているかのチェックポイントの、「膝関節が曲がってないか」の用件を満たしません。 


そして、膝が曲がった状態で回転な不向きな遅筋連鎖運動をすると、内側側副靭帯が「ブッチ」します。 


NYで活躍した松井秀喜氏も、軸足となる左膝の痛みに悩まされておりまして、この関係性は大きかったと考えております。 


▽バッティングにおける右足の使い方 

①軸足のかかとの外に重心を乗せる 

②小趾球に重心を移動 

③股関節を内旋する 

④小趾球を支点にかかとを後ろに回す 

⑤最終的にはかかとの外に重心が戻る 


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▶︎ 初期動作である左足の重心移動が大事 

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さて、左足です。 旧来のバッティングフォームは進行方向への水平移動が大きく(右打者は左方向)、下手をするとお尻が左足よりも前にくることがあります。(イチロー選手のように) 


その時、水平移動のエネルギーを左足の外側に重心を乗せ、股関節で締めるように使うのだが、そもそも前に移動せず後ろに残っているため、使い方が全く異なります。 


ではその初期動作をどうするのか...。  


まず、『後ろに重心を乗せるために、左足の外側で重心を右に移動させ、左膝が伸びきった状態に』なるのです。 


この時、左足の【小趾球-背骨-頭】は一直線上に右に傾いており、右足がなければコマのように「コテっ」です。 


そこからカラダの回転と共に、エネルギーを解放する間際で、股関節を外旋させ、かかとに重心を乗せ、つま先を天井に向けるのです。 


なので、高速回転の後に右足に重心を乗せ、左足を浮かすようにバッティング練習する坂本選手は正解です。  


この左足の筋連鎖が結構大事に思っていて、【背屈-前脛骨筋-ハムストリング-大腰筋-脊柱起立筋】となり、背骨の回転スピードを向上させ、スイングスピードを上げてくれるのです。 


▽バッティングにおける左足の使い方 

①後ろに重心移動するため、左足の外で右に移動させる 

②かかとの外側を支点に股関節を外旋させる 

③足首を背屈にしつま先を天井に向ける 


まとめますと... 


▽目的であるスイングスピードを上げるには 


・右足は小趾球に重心を乗せ、膝を伸ばすことで、【中臀筋-内転筋-腓骨筋-足底筋-小趾球】が筋連鎖し、股関節がスムーズに回旋する 


・左足はかかとに重心を乗せ、背屈することで、【背屈-前脛骨筋-ハムストリング-大腰筋-脊柱起立筋】が筋連鎖し、背骨の回転スピードが上がる 


結果的には、この辺の筋連鎖が連動しているから「 上半身の非対称性と運動軸・受け軸のタイミング」のチェックポイントが「足首の背屈がなされているか」と、「膝関節が曲がってないか」になりますね。 


この辺りを実践している坂本選手は流石としか言いようがありません。 


では、これから解説動画の撮影に行きます。


その解説動画は後ほどアップしますね。 


 それではまた明日更新しまーす。


※YouTubeでもトレーニングを解説してます


※動作トレーニング入門書もぜひ

”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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カラダラボ代表の石川貴之の独自コンディショニング理論が待望の書籍化!

「カラダラボの技術は世界を変えるに違いない」

米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。