ハムの起始部にエネルギーを蓄積する方法

あけましておめでとうございます。


サロン記事をメタクソ書き込んだ後に、気合を入れてノートマガジンを書き込んでいる、カラダラボの石川です。

#初日から5,000文字打ち込んだよ


さて。

年末は宮崎県や鹿児島県を行ったり来たりを繰り返しており、そんな中から「これ結構使えるんじゃない!?」という発想があリマした。


んでもって、新年一発目の【note マガジン】は全てのヒトに無料でご覧いただけるようにし、胸角・胸椎・骨盤の作用を使い、『ハムストリングの起始部に運動エネルギーを蓄積する方法』をお伝えしたいと思います。


これはあらゆるスポーツに転用できると思うので、興味があるヒトはサクッと読んでいただけると嬉しーです。


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ヒトの動作には...。


①屈曲 ↔︎ 伸展

②外転 ↔︎ 内転

③対角線運動

④外旋・内旋を含む対角らせん運動


の順で組み合わされていて、下にいけば行くほど動作が複雑になり、脳に input するのが困難になります。


あらゆるスポーツは複雑な動作が多く含まれていて、カラダ全体を反らしたり曲げたりする単純な動作だけでは、高いパフォーマンスを発揮することができないのは周知の通りです。


カラダを捻ったり...、

肩を回したり...、

股関節を回したり...、

ほんでもって、それらを連動させたりと...。


▶︎ 中枢神経は忙しい役回り

そう考えると、動作の司令塔である脳と、実際に動くのカラダの各パーツをつなぐ神経は結構忙しく、きっと光の速度で「あっちに動かせ!」「こっちじゃないよ!」と行き来していることだと思います。


とかく、神経伝達は品川駅を行き交う会社員のように、忙しないのです。

#この比喩はどーなんだい


脳 = 司令塔

神経 = 伝達役

パーツ = 動き役


こんな感じにまとめられます。


それらの位置取りを改めて考えてみると...、

当然に脳が一番上にあり...、

中枢神経は脳から背骨にあり...、

パーツは背骨から遠くに離れていきます。


つまるところ、脳から神経伝達物質が送られるのは、カラダの上から中枢に集まり、そこから四方(右手・左手・右足・左足)に流れるのが理解でき、その流れをスムーズにするには絶対に『上から下』に動かした方が良いことは、火を見るより明らかです。


▽ カラダを動かす順序

①頸部

②体幹部

③四肢


▶︎ 「足から動かせ」が指導の王道?

その一方で、「足から動かせ」という指導が世の中では一般化されているのが実情で、神経伝達を考えると「そりゃ、上から動かすのが良いよね」と理解を示すものの、どうも「先ずは足だ!」と伝えた方が、実際のプレーに及ぼす影響は早いようです。


「ここで足りないものって、なんなのかなぁ?」といつも考えるのですが、最近良いヒントをいただき、『胸椎と骨盤の関係性』が個人的には結構大事に思っていて、「この作用を利用できれば、スムーズに上半身から動き出すんじゃない!?」と妄想してます。

#今さらそこの観点かい


もう少し掘り下げて考えて行くと...。


胸郭を突き出すことで胸椎は反ることができ、それに連動して骨盤は前に傾きます。


骨盤が前傾すると下腿は伸展方向に動き出し、ハムストリングの起始部に「ググっ!」と力が入り、『足を後ろに蹴る』準備が調います。


①胸郭を突き出す

②骨盤が前傾する

③ハムの起始部に運動エネルギーが蓄積


その結果、足裏で床を引っかくことができ、例えば右足を伸展するのであれば、左足のストライドが "アームストロングが月の上で出した一歩" と同じくらい、大きな一歩となることは間違いありません。

#偉大な一歩


その一方で、「下から動き出す」と骨盤は後ろに倒れやすくなり、右足のハムストリングの起始部に運動エネルギーが蓄積してないものだから、左足のストライドの幅が狭くなり、偉大な一歩とは程遠い一歩となります。


左膝が上に上がってしまい、前に進むことはないヤツです。


バレーボールのディグなんかは、完全に静止した状態から動に移り変わることが多く、ましてやボールが落ちてくるので、「足から動かせ!」という指導が何度もお伝えする通り一般的です。


その結果...、

お尻は後ろに落ち...、

胸椎もお月さんのように丸まり...、

胸郭なんかは完全に閉じこもり...、

フェイントボールなんかは取れたものではありません。


それを無理矢理に足の筋肉で動かすものだから、筋肉・靭帯・骨格に負荷がかかってしまうのです。


▶︎ 坐骨結節に適切に刺激を入れるには

昨年末は、鹿児島でトレーニングの指導をしていたのですが、この辺を口酸っぱく選手に伝え実演していると、自らのハムストリングの起始部にメタクソ刺激が入り、5日間経過しても筋肉痛が抜けません。


ここから3つのことが考えられて...。


一つは、石川自身が目的の筋肉に刺激を入れられる、カラダを動かすのがメチャ上手ということです。


二つ目は、ちょっと動いたくらいでこんなに筋肉痛になるということは、「普段からどんだけ運動不足なんだよ!」、IKKOさんに「どんだけぇ〜!」と突っ込まれることが予想されます。


三つ目は、やはり胸角・胸椎・骨盤を連動させてあらゆるトレーニングをこなすことで、坐骨結節に付着するハムストリングや、骨盤に引っ付いている外旋六筋に刺激が入りやすいということです。


上半身の "姿勢作り" や "正常な動作の獲得" は、下半身に適切な刺激を入れることができ、それがスムーズにできるようになれば、『下半身に対して適切な負荷で足を動かすことができる』こと間違いありません。


これは、バレーボールのディグに限らず、あらゆるスポーツに転用することができ、バスケットボールのディフェンスなんかはそのままそっくり使うことができます。

#バスケのディフェンスは特に下から動き出す典型


野球のピッチングなんかも、軸足のハムストリングの使い方と大きく出す一歩の関係性は、胸郭・胸椎・骨盤の作用を利用すると、メタクソしなりのあるフォームが獲得できると思います。


令和3年は、この辺りの動作を深掘りしていきたいと思うので、興味があるヒトはノートマガジンや、オンラインサロンを覗いてくれたら嬉しく思います。


それではまた更新します。


皆さんも素敵な元旦をお過ごしください。


【石川貴之が運営するオンラインサロン公式サイト】

【YouTubeサイト】


”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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カラダラボ代表の石川貴之の独自コンディショニング理論が待望の書籍化!

「カラダラボの技術は世界を変えるに違いない」

米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。