【若きバスケ選手から学べ】 ~高い姿勢でプレーする必要性~
またまたバスケ界で嬉しいニュースが飛び込んできた。
八村塁やテーブス海といった若い選手が、
アメリカのディビジョン1(日本の大学でいう1部)に所属する
強豪チームの主力メンバーで大活躍している。
彼らのプレーを見ていて共通するのが、
『高い姿勢を維持したままプレーをしていること』
ではなぜ高い姿勢がいいのか、
それを今回は紐解いていこうと思います。
【低い姿勢から高い姿勢へ】
まずは以下の二つの動きをしてみてください
①何も意識せず普段通りに歩く
②膝を曲げ、状態を低くして歩く
いかがでしょうか。
①の状態で歩いた時の方がスムーズに歩けましたよね。
さて一方で、
②の状態で歩くとかなり疲れてしまい途中で休みたくなりますよね。
つまり、
運動をするときには①の状態である方が
断然いいということです!
高い姿勢のいいところ
それは…
①筋肉や関節の負担の軽減
②身体の力感を感じなくなる
③運動パフォーマンス向上に繋がる
反対に低い姿勢でいると…
①身体の重さを感じやすくなる
②疲れが溜まりやすくなる
③運動パフォーマンス低下、怪我に繋がる
姿勢を高い状態で維持し
プレーができないと1試合を通して、
最大限のパフォーマンスを発揮する事が難しくなります。
低い姿勢と重心を美化する傾向が
まだまだバスケットボールの中では浸透している。
まずはそこから変えていかなければならない。
【高い姿勢の意識】
突然ですがここで問題。
「高い姿勢をするときにどこに重心を置いたほうがいいのだろうか」
①つま先側
②親指側
③小指側
④かかとの外側
答えを知る前に少し動いて考えてみて下さいね!
さて正解は…
④番です。
皆さんエーっと思いましたか?
大体の方は②親指側と答えたのではないでしょうか。
実は親指側に重心を置いてしまうと、
・下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)
・ヒラメ筋(ふくらはぎの筋肉)
・大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)
・大殿筋(お尻の筋肉)
・腹筋(おなか前側の筋肉)
上記のような部分を中心に身体を支える事になります。
親指側で重心を置くときに使われている筋肉は、
"関節を曲げる"動きに関係する筋肉になるので、
高い姿勢を維持するのが難しくなります。
一方、かかとの外側に重心を置くことで、
・脊柱起立筋(背中の筋肉)
・腸骨筋(お腹から太ももにかけての筋肉)
・ハムストリング(太もも裏側の筋肉)
・前脛骨筋(すねの前側の筋肉)
といった部分を中心に身体を支えます。
かかとの外側で重心を置くときに使われている筋肉は、
"関節を伸ばす"動きに関係する筋肉。
したがって、
運動パフォーマンスの高い選手は、
かかとの外側を意識してプレーしている事が考えられます。
【小指側をうまく使えている選手は姿勢が高い】
重心の位置というのは、
重心移動をするときにすごく重要なポイント!
サイドステップをするときに、
左に移動する場合は、右足の母子球で蹴るのではなく、
右足の小指側で身体を左に押しながら、
股関節を捻る動き(回旋)をすると、
高い姿勢のままサイドステップをすることができるようになります。
また、小指側をうまく使う事により、
シンスプリント(足の脛の怪我)の防止にも繋がってきます。
【スポーツ以外に高い姿勢でいると】
高い姿勢を維持する事でスポーツ以外にも利点があります。
①長時間同じ作業をする事ができるようになる
②首こり、肩こり、腰痛予防になる
③呼吸がしやすくなる
といった部分に繋がります。
そのためには、
まず背骨作りのストレッチ・神経系トレーニングが
必要になってきます。
競技スキルを意識するために、
まずは高い姿勢を手に入れるところから
スタートしてみてはいかがでしょうか。
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