【投球動作において重要なことは】

【投球で必要な体重移動】


ピッチングでいいボールを

投げるために重要な重心移動。


重心移動の速さ踏み込み幅の広さ

球速やコントロールの向上に不可欠となる。


その速さや踏み込み幅の広さを

向上させるために特に股関節、

ハムストリングなどの下半身の柔軟性が必要となる。


だが、

気をつけなければならないことがある。


股関節の柔軟性が確保できないまま

無理に体重移動の幅を広げてしまうと

ハムストリングの肉離れや、

腰痛などを引き起こしてしまう。


そこで、

最近プロ野球を観戦していて、

股関節、ハムストリングなど下半身の

柔軟性と強さを兼ね備えた選手を発見した。


埼玉西武ライオンズ所属

 

多和田真三郎投手だ。


【多和田真三郎投手の魅力】


182cm82㎏と大きな身体から、

身体を目一杯使って投げる

“ダイナミックな投球フォーム”から繰り出す

最速152キロのストレートが武器。


埼玉西武ライオンズに入団してからは

右肩の違和感などのケガで苦しんだものの、

去年は16勝をあげた。


チームで唯一

開幕から閉幕までの

先発ローテーションを守り続けることができたのも

身体の柔軟性があり、

大きな怪我がほとんどなかったのが

要因と言えるであろう。


\多和田投手の投球フォームの特徴/


・股関節、ハムストリングの柔軟性があり、

 軸足の膝に土が着くほど低い体勢で投げれており、

 踏み込み幅がかなり大きいので、

 ホームベース寄りでリリースすることができ、

 ボールに最大限の力を伝えることができる


・肩甲骨から腕を柔らかくしならせて投げるので、

 球のノビとキレがすごく、

 バッターは球が浮いて見える感覚がある


・ストレートとスライダーの腕の振り、

 リリースポイントがほとんど同じである


とくに多和田投手の最大の持ち味は、

軸足の膝に土が着くほど、低い体勢で投球をすることだ。


これは股関節とハムストリングの

柔軟性がなければできない投球フォームである。


だが、

安易に多和田投手の投球フォームの

真似はしないほうがいい。


なぜだろうか…


それは、

股関節とハムストリングが硬い状態で、

体重移動の踏み込み幅を大きくしてしまうと、

腰痛や太ももの裏を痛めたりと

怪我のリスクをかなり高くしてしまうからだ。


私自身も股関節とハムストリングが硬い状態で、

踏み込み幅を広げ、インステップで投球を繰りかえしていたら

腰椎分離症という腰の骨折をしてしまった経験がある。


やはり、怪我をしないため、

球速とコントロールの向上に

股関節とハムストリングの柔軟性は

必要不可欠と言えるのだ。


そこで今回は、

多和田投手のように

低い体勢で投球できるよう、

股関節とハムストリングの柔軟性を

向上させるストレッチとトレーニングをご紹介いたします!


まず1つ目は、


ハムストリング(太ももの裏の筋肉)

の柔軟性を向上させるストレッチ。


サポートしてくれる人がいる場合は、

身体の後ろから腰のあたりを前に押、

よりハムストリングに刺激が入り、柔軟性の向上が期待できる。


①両足を横に開き、つま先を上げてかかとを遠くにする


②両手を前に伸ばして身体を前に倒す


動画はこちらより↓↓

https://twitter.com/labo_karada/status/1110795392101171200


2つ目


ボールをつかったトレーニングである。

体幹もすごく捻じれるので、

投球時に必要な胸の捻じりも獲得することができる。


また、ダイエット効果にも抜群だ。


①左足を斜め前方に伸ばし、右足を後ろに持っていく

右膝の曲がる角度は90度を目安に行う

その状態で右下にボールを持ちます


②右肘を左脇の下に持っていく


③ボールを右上に持っていきながら、右肘を頭の後ろに持っていく


動画はこちらより↓↓

https://twitter.com/labo_karada/status/1113746150237003776


以上のストレッチとトレーニングを繰り返し行うことで、

体重移動の踏み込み幅の広さや速さが向上する。


多和田投手と同じくらい踏み込み幅を広げるためには、

とにかく繰り返しストレッチとトレーニングを行い、

股関節とハムストリングの柔軟性を獲得する必要がある。


ピッチャーは、

歩幅が広ければ広いほど、

バッターに近づいていていくので当然有利になる。


しかし


繰り返しにはなるが、

歩幅が広いほうが有利だからといって、

むやみに大きく踏み出して踏み込み幅を広くするのは、

逆にピッチングに悪影響を与え、

怪我のリスクも増えてしまう。


まずは、

ピッチングでいい球を投げるために、

自分にあった投球フォームを見つけることが先決である。


そこから、

股関節とハムストリングの柔軟性を上げ、

体重移動の速さと広さを獲得することで

より球速とコントロールが安定する。


コントロールが安定し、

ノビのあるストレートが投げれるよう

股関節とハムストリングの柔軟性を獲得してみてはいかがだろうか。


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”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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