筋肉の起始部のチェックで故障の要因が見える
連日、大谷翔平選手の肘の故障具合について報道が飛び交ってます。
オンラインサロンの「石川貴之のラボ式トレーニング講座」でも、連日記事にて解説をしています。(興味のある方は覗いてみてください^^)
今回痛めたとされる箇所は「屈筋回内筋」と、再建手術を行った内側側副靭帯とは構造的に異なる。
おそらく、今回は「腱」を痛めたと予想され、それは筋肉の起始・停止部と骨をつなぐもので、靭帯は骨と骨をつなぐものである。
内側側副靱帯であれば、上腕骨と尺骨をつなぎとめる役割を果たすので、そこが部分的に損傷しいてしまうと、肘から手首までの前腕部がプラプラと遊んでしまい、最適なリリースポイントでボールを放つことができないのだ。
そもそも、痛みを伴うため投げることさえ困難になる。
そして、今回痛めた筋肉の起始部は内側側副靭帯と同じ骨の部分に付着しているため、前回の故障により相当な負荷かがかかっていることが想像される。
最悪、糸がほつれるように、靭帯の一部損傷も疑われるところだ。
MLBのボールは「滑る」とされ、どうしても末端部に力感が必要になるのか、肘の内側に起こる故障は日本人に関わらず多いようだ。
もしかすると、今回の故障も「滑るボール」との相性の悪さが生んだものかもしれない。
とかく 、「再発」という最悪のケースだけは避けられたようで、今年は打者で活躍することを応援しましょう。
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— 石川貴之@「ゼロ・グラ理論」著者 (@labo_karada) July 15, 2020
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