ゼロから学べる!季節の身体作りの始め方

季節に鍛える運動器とは

東洋医学では、それぞれの季節によって疲れてくる内臓が異なります。

それと同じで実は鍛える場所も季節ごとに変化していくのです。

これを知っている指導者や選手は少ないのです。

このように変化していきます。

〔季節][内臓] 〔運動器]

 春 ー 肝臓 - 腱

 夏 ー 心臓 ー 血液・体液 

 梅雨- 脾臓 - 筋肉

 秋 ー 肺  ー 皮膚・心肺機能

 冬 ー 腎臓 - 骨

それぞれの季節に応じて互いにバランスを取り合っているように、

各運動器も同様にバランスをとりあっています。

そのため、むやみやたらにトレーニングを行うのではなく、

季節に応じて鍛えていく運動器を変えていく必要があります。

それぞれがバランスを取り合っているため、

どれか1つが飛びぬけて良くても意味がないのです。

1年間サイクルで身体作りをすると、故障や不調が出づらい身体に変化していくのです。

1年間サイクルで身体を作る理由

本格的に寒くなりむくみ、冷えの症状を持つ方が増えてきました。

冬だから、そうゆうものなのか、、、と思う方もいるのかもしれませんが、

これにはきちんとした理由があります。

寒さから水分を取らなくなることで、水分代謝が悪くなります。

またこれからの時期はコンビニなどの飲み物は暖かいカフェオレやミルクティーなど、

お砂糖がふんだんに使用されているの飲み物が増えます。

これらの摂取量が増えると、ろ過する作用の腎臓に負担が増えてしまいます。

そうすると栄養の過剰摂取になり、腎臓のろ過装置がきちんと働かず水分代謝が悪くなって、むくみ・冷えの原因になってしまうのである。

女性だと膀胱炎などにも繋がっていくのです。

これらを解消していくためには、夏から秋にかけての過ごし方がとても重要です。

夏に汗を掻きやすい状態をつくり、秋に身体全体に水分や栄養を巡らせる準備をしましょう。

このように、それぞれの季節でバランスを取り合っているため、

1年間サイクルで身体を作っていく必要があるのです。

1年間サイクルで身体を作る理由をまとめました。

①季節に応じて養生する内臓を変える

②ストレッチ&トレーニングする筋肉を変え、バランスよく筋肉をつける

③旬の食物を摂取する

④時に羽目を外しても回復が速い

⑤季節に対する感度が高くなり、身体が本当に欲している物を感じる

内臓が弱ることで季節の症状として、肩こりや腰痛などになる方も多いです。

季節ごとにバランスをとりあっているため、症状がでたときだけ養生をするのではなく、

1年間のサイクルにあわせて食事、運動を行っていけば

不調が無い身体が形成されていきます。

東洋医学的な正常な動作とは何か

スポーツにおいて異常な動作は、絶対に故障する。

無理な身体の使い方・疲労困憊時の運動である。

では、正常とは何か??

東洋医学では「自然のリズムとの調和」が正常という。

つまり自然のサイクルに従って、運動することが正常な動作であります。

正常な動作の習得方法は、下記の項目を季節に応じて行うことで得られます。

①食生活  (旬の食事の摂取)

②身の鍛錬 (鍛えるべき箇所を的確に鍛える)

③心の修行 (旅に出て、その土地の方々と会話をする)

例えば冬であれば、

塩辛いものや、黒い物、牡蠣や海苔やこんぶを使った鍋を食べるなど、

旬の食材を積極的に摂取します。

筋肉だと冬のツボが多くある、ふくらはぎからアキレス腱周り、足首を鍛える、

感覚器では触れる触感を鍛える。

また、雪が降る所に行ってみて、現地の方と話をするのもおススメします。

身の鍛錬はカラダラボでストレッチ

ここでは身の鍛錬を考えてみましょう。

1年間、真面目にマシントレーニングしている方は多いと思います。

高校生で言うとウエイトトレーニングを取り入れている学校も多いです。

考えてみると、私が高校生のとき誰かしら松葉杖をついていたり、

練習を見学している選手がいました。

私もその中の一人です。

私自身ウエイトトレーニングをガンガンを行っていたこともあり、

ぎっくり腰を繰り返したり、肩を痛めたこともありました。

こんな思いをしないために、

季節に応じて鍛える筋肉を変えないと、不自然な体格・動作となり、

取り返しのつかない故障を抱えます。

1年のサイクル(自然のサイクル)で身体を作っていくことが重要だということは

よくわかります。

そう考えると、大自然の中で生きることは(木に登り・海で魚を捕り・火を焚く)、

身体を作るために最適なのかもしれない。

時々は、自然に身体を返しに行きましょう。

季節でエクササイズ項目を変化させる

季節によって食事、鍛える運動器が変わっていくように、

行うエクササイズは必然的に変わってきます。

まとめてみるとこんな形になります。

【季節と鍛える項目】

・春   ー 瞬発系は春に鍛える

・夏   ー 筋肉・関節の連動性を高める

・梅雨・晩夏 ー 筋肉を鍛える

・秋   ー 持久力を鍛える

・冬   ー ボールや道具へのタッチ感覚(スキル・巧緻性)を鍛える

【運動器の機能】

・腱=瞬発力(ジャンプ力・スプリント・敏捷性)

・体液=関節に油をさす効能(潤滑油)

・筋肉=筋肥大させる

・心肺機能=持久力向上

・骨=ものを触る感覚を向上させる

例えば「ジャンプ力あげたい」「スピードをあげたい」というようであれば、

役割を担うのは、アキレス腱・半腱半膜様筋・前脛骨筋などの「腱」である。

その腱を鍛えるべき季節は「春」である。

2月初旬から5月初旬のあいだに、

腱のトレーニングを行えるかが瞬発系を向上させる鍵である。

春夏秋冬+晩夏のポイントで適切にトレーニング項目を行えたら、

1年後の春にはジャンプ力・スピード系は格段に向上していきます。

それを高校3年間で行えれば、違いは明白ですね。

冬は寒さから瞬発系が一度落ちます。

寒さの厳しい北海道では、瞬発系の向上が遅れてしまうため、

雪が溶けるGW前にググっと伸びるのです。

逆に静岡県のような温暖な気候ですと、3月初旬には伸びていきます。

逆に沖縄は温暖な気候が年中続いていくため、

車で例えると、油さしの機能がある潤滑油を夏は生成し、

そのため筋肉・腱・靭帯・関節の連動がスムーズに行われていきます。

夏が長い沖縄県民は、筋連鎖能力が本土の人間とは違うと感じます。

その土地で気候は異なるので、実際に出向いて季節を感じ

トレーニングメニューを考案することをお薦めします。

また、上記でお話したことを知っていたら、

なぜこのトレーニングを行っているのかが、明確になってくるのではないでしょうか。

理解して行うのと、しない状態で行うのではトレーニング効果もかわってきます。

学生時代の身体つくりはとても重要で、

私自身もっときちんと理解したうえで正しいトレーニングを行っていたら、

故障もなく高校3年間終えていたのではないかなと思うことは多々あります。

当店に来店する学生さんでも、そんな子を見てきました。

学生だけではなくスポーツされてるいる方、また指導者の方たちに、

楽しくスポーツを行えるようするためには何が必要なのか

考えていただけるといいなと思います。

”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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カラダラボ代表の石川貴之の独自コンディショニング理論が待望の書籍化!

「カラダラボの技術は世界を変えるに違いない」

米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。