農業革命が起きた1万2千年前以前の身体作りで、ダイエット効果も期待

1.秋は綺麗な空気を吸うために、いざ北海道へ


8月の梅雨のような雨模様から一転、秋晴れが続き身体が動きやすいですね。


8月末から頭痛・首痛を訴える方が多くなってきてるように感じます。


台風も近づき気圧の変化も影響し、

斜角筋が締め付けられて呼吸が円滑に行われていないようです。


blogでもご紹介していますが、酸素の取り込みは代謝をする上で非常に重要です。


東洋医学では人間の「気」は3つあると言われています。


 ①先天の気

 ②水穀の気

 ③清気


この3つの中の「清気」が酸素にあたり、秋に補給しなくてはならない「気」となります。


綺麗な空気を求めるのであればやはり、北海道!


温泉に入り、斜角筋の柔軟性を上げ綺麗な「清気」を取り込み

頭痛対策をするのが最善に思えます。


小職は10月に北海道清水町に向かい、現地の方々との会話を楽しみ、


 ・内的アプローチからは蕎麦と清気


 ・外的アプローチからは新冠温泉レ・コードの湯


を身体に取り込み、健康な身体作りを目指します。


代謝を促進させダイエット効果も期待できるでしょう。


美味しい物が沢山あるので、食べすぎには要注意ですが。。。(汗


是非、秋は北の大地へ足を運んでみませんか。


さて、昨日までのお話を簡潔にまとめてみました。


250万年前、人は四足歩行から二足歩行になり、

前足を手として様々な仕事をこなせるようになった。


その代償として身体はどうなっていったのか。


 ①腰痛と肩こりに苦しむことになった


 ②四足歩行の生物に比べ、赤ん坊が未発達な段階で出産を迎え、

出産リスクが高くなった


以上、2点でした。


今日はそこから話を進めていきたいと思えます。


人間の身体を考える上で、絶対に外せないキーワードがありますよ。


2.農業革命で考える「賃貸派」・「持ち家派」


人類は250万年にわたって、植物を採集し、動物を狩って食料としてきた。


そして、これらの動物は家畜ではなく、人間の介在なしに暮らし繁殖していた。


現代の人間のように、一つの場所に定住することなく、

放牧民のように移住しながら過ごしていた。


それは食料を求めて、住む土地を変えていたと考えられている。


今の私たちは家族というコミュニティーを一つの場所に定住させるため、

何千万円の家を購入し30年以上のローンを組み、それに縛られ生活していく。


そのため定職につかなくてはならず、

万が一の場合には団信という保険制度まであるくらいだ。


それを可能にした、そもそもの出来事がこの「農業革命」である。


1万2千年前に、いくつかの動植物種の生命を操作することにより、

人間が一日のほぼすべての時間と労力を傾け始めた。


人間は朝日が昇ってから夕日が落ちるまで、畑を耕し種をまき、作物に水を与え、

雑草を抜き、羊を放牧し飼いならした。


こうして働けば、より多くの果物や穀物、肉が手に入るだろうと考えたのだ。


「私は賃貸派」「私は持ち家派」なんて論争が巷でよく話題になりますが、

この辺りの史実を理解して論ずるのも、また面白い見方になると考える。


例えば、震災・災害が起きた際に持ち家の方がいた場合。


土地への愛着もあると思いますが、中々移住できないのが現実でしょう。


それが農業を営んでいる方であれば、「家」も「職」も失うわけですから簡単ではない。


しかし賃貸者であり、そのような有事の場合には失うものは「職」だけです。


もし、その方の職業がどの場所でも成り立つのであれば、

「家」も「職」も失わず同様な生活が可能となります。


 狩猟採集民 = 賃貸派


 農業革命  = 持ち家派


上記のようにも考えることができます。


3.農業革命で食物を得た代償はヘルニア


四足歩行から二足歩行に進化し際に、人間は様々な代償を払った。


この農業革命においても人間は様々な代償を払っている。


食物・家畜側から考えたら、水も肥料も毎日一定の時間に一定の量をもらえるので、

雑草種であった小麦なんかは極楽生活になったとも考えられてます。


それは人間が定住地を構えて一日中炎天下の中、食物や家畜の世話をしている。


人間が「時間」という代償を払い、豊富な食物を得れるようになっていた。


さて、身体への影響はあったのか。


「人間の身体は、農作業のために進化してはいなかった。


石を取り除いたり、水桶を選んだりするのではなく、リンゴの木に登ったり、

ガゼルを追いかけたりするように適応していたのだ。


人類の脊椎や膝、首、土踏まずにそのつけ(代償)が回された。


古代の骨格を調べると、農耕への移行のせいで、椎間板ヘルニアや関節炎、

ヘルニアといった、じつに多くの疾患がもたらされたことがわかる。」


これユヴァル・ノア・ハラリ氏の名言です。


4.1万2千年後の君へ、身体作りはやはり四足歩行


カラダラボでも多くの農家の方の身体を、メンテナンスさせていただける機会がありますが、やはり腰痛を抱えている方が多く見られます。


重い物を運ぶのは腰への負担も大きいです。


ホワイトアスパラの収穫を体験したことがありますが、

一本収穫するのに一回中腰になるのが必須です。

(それをそのまま食べれるので、その旨味がやみつきになるのですが)


身体の構造上、中腰になるのは腰部・臀部の筋肉を硬化させるため

ギックリ腰へのリスクが想像以上に増します。


人間が直立歩行を始たのが250万年前で、

農業革命が1万2千年前に起きたと言われてます。


約249万年の間、木を登ったり動物を追い回し、

狩猟採集民として生きていたので身体の構造や使い方もそれに適応していた。


症状が悪化しているのもお気づきでしょうか。


 四足歩行から二足歩行   =  腰痛


 狩猟採集民から農耕民族  =  椎間板ヘルニア


これは大きな違いです。


腰痛であれば、股関節・ハムストリング・脊柱起立筋の柔軟性を向上させれば

十分改善できますし、日常生活に支障をきたすまでにはならないでしょう。


しかし、椎間板ヘルニアになってしまったかたは外科的な手術が必要な場面がありますし、

患部にブロック注射を打ち炎症を止めていく。


施術であれば、股関節・ハムストリング・脊柱起立筋の柔軟性を向上させるとともに、

左右差を改善していくテクニックが必要になり、より高度な施術が求められる。


運動量の少ない、デスクワークの仕事でさえも継続していくことが困難な症状です。


それが249万年前に、狩猟採集民から農耕民族になる際に支払った大きな代償であり、

現代でもそれを引き継いでいるのです。


我々が四足歩行に戻ることはできませんので250年前に戻ることはできません。


しかし、農業革命が起こる1万2千年前以前に狩猟採集民が木を登り、

ガゼルを追い回していた時の身体の使い方を獲得できれば、

椎間板ヘルニア・膝痛などの症状の改善が見込める。


また、運動選手のパフォーマンスも上げることができるでしょう。


そして、運動効率が上がる結果、ダイエット効果も期待できます。


1万2千年前以前の身体作り、

それはまだ四足歩行の身体の使い方が残っていたのかもしれません。


※進撃の巨人の「2000年後の君へ」はどのようなメッセージかまだわかりませんが、

1万2千年前の方からのメッセージがここに存在します。


#四足歩行 #健康な身体作り #椎間板ヘルニア #人間の身体 #秋晴れ #身体の使い方

#進撃の巨人

”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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