運動の動作を観察するには『観る目』が必要
1.診る目・観る目・視る目の役割を知り、運動を観察するべし
先日のblog「身体の重心を母指球に乗せる。その神話は本当にあってるの!?」を
ご覧になられた読者の方より下記の質問がありました。
「身体の重心を母指球に乗せる。その神話は本当にあってるの!?」
⇒ http://ameblo.jp/hatudai-global/entry-12311243762.html
○質問
かかとに重心を乗せることは理解ができました。
でも、マラソンランナーを見ると、
かかとは設置せず、小指球から設置しているようにみえます。
運動中の重心と、立っているときの姿勢の重心は違うのでしょうか?
でも背周りをするとなると、かかとに乗せておかないと回れない気がします。
かかとに乗せたところから運動が始まるというイメージでしょうか?
面白い質問ですね。
様々な運動を見させていただくことがございます。
・ゴルフスイング
・バッティングスイング
・ピッチングスイング
・走る
・飛ぶ
・泳ぐ
コンディショニングトレーナーは3つの目を育てることが必要です。
それは『診る目・観る目・視る目』です。
診る目 = 患者様の身体を診断する目
観る目 = 運動時の動作解析をする目
視る目 = 調査する目
その中でも動作解析をするために必要な目は『観る目』の観察する目です。
※key word
・診る目
・観る目
・視る目
2.観察する目を作るには、通勤通学の隙間時間に鍛える
運動を観察する際に絶対に忘れてはいけないことがあります。
基本的に運動は連続している動作の中で観察するため、静止させないこと。
例えば、歩く事は運動です。
私は地下鉄の通路を歩いている時、周囲の人の歩く姿を観察しています。
決して人間観察をしているのではなく、動作分析を行っているのです。
よくこんな話をしていると変態と言われますが。。。(汗
しかし、これが『観る目』を作る、良い訓練になるのです。
観察している対象人物をロックし、
持ち合わせている関節可動域を最大限に広げて歩いた場合、どのように歩けるか。
動作は速くなればなるほど、関節可動域の狭いところで動きますし、
遅くなればなるほど、関節可動域の広いところで身体を動かすことができます。
したがって、観察している対象人物が、
持ち合わせているであろう関節可動域を最大限に使い歩いた時、
どのような歩行動作をとるのかをジーーーっと観察しているのです。
動作の後を創造するのです。
マラソンを走るという動作を、少し遅く走り、関節可動域を広く走らせた場合、
その足の裏の設置はどうなるのか創造していただきたいです。
※key word
・運動は連続動作の中で行われている
・動作が速くなると可動域は狭く、遅いと広く動かせる
3.バスケットのフリースローの後はどんな動きが想像できるの
例えばバスケットボールのフリースローを行っている際に、
最大限動きの幅を広げたらどうなっていくのか。
両足の屈伸動作と、右利きであれば右手のスナップ動作を終えたときに動作は終わります。
その後どうなっていくのかを創造するのです。
スラムダンクの安西先生の名言の1つに「左手は添えるだけ」とありますが、
その左手がその後、何処に動いて行くのがスムーズか。
左肩は外旋しながら、右の脇の下に行き斜め上方向にラインを辿る。
右肩は内旋しながら、手首の尺屈が入り、右肘が上がってくる。
両膝が伸展してかかとが離れた後、足首の底背屈運動が2回入る
ボールをシュートする後の動作をイメージして、
その後の動作を円滑に行えるように作っていくことができれば、
ボールを放つという運動が円滑に行えるのです。
したがって、まずはそれらを観察する目である『観る目』を養うことが必要なのです。
・バレーボールであればスパイクのミートの前後の動作が一番大きくなると
どうなるのか。
・ゴルフであれば、トップとフィニッシュの動きが一番大きくなるとどうなるのか。
・ピッチングであれば、テイクバックからフィニッシュの動きが一番大きくなると
どうなるのか。
・水泳のクロールであれば、腕の外内旋が最大可動域で行われた場合、
体幹をどの程度まで捻じればよいのか。
その一番大きくなった動きを創造せず、
シュートポイント・ミート・インパクト・スティッキングポイントだけに目が行ってしまうと、
逆に最大の仕事をするポイントで円滑な動作を行うことができなくなってくるのです。
これを創造するのが難しい。
養うための簡単な方法として、電車で通勤通学している方は、
駅のホームや通路でジロジロ歩く姿を観察してください。
しかし、今は怪しい人は職質されたり、痴漢の冤罪容疑をかけられる人も多いです。
くれぐれも、怪しまれないように気を付けながら行ってください。(笑
小職も昔、西武新宿線に向かう交差点で3度お巡りさんから声をかけられたことがあります。
最近ではできるだけ通勤を無くすがために、職場から徒歩5分の賃貸を借りております。
今は、インターネットの発達によりデジタルで観察できる方法もあると思いますので、
無駄なリスクは負う必要ないかもしれませんね。
また、東洋医学的には肝臓を元気にすると眼を養うことができます。
酢を摂取したり、新芽の物を体内に取り込むと良いでしょう。
アルコールの暴飲は禁物です。
※key word
・仕事をするポイントに目が行ってします
・眼を養うには肝臓の養成を
4.ヨガの姿勢を観る目のつけどころと
最短で身体作りを行う7つの鍵の『姿勢』を見る際に何処を観察するか。
先ず、立位で静止している時には、
足の裏の①~④の何処に重心が乗っているのかを観察します。
①かかとの内側
②母指球(足の親指の付け根)
③小指球(足の小指の付け根)
④かかとの外側
そして、横から見たときに下記の5つが一直線に結ばれているかを観察します。
①耳たぶ
②肩峰
③大転子
④膝関節前部
⑤外くるぶし
これらのチェック項目が全てクリアかかっていれば、相当姿勢が良いでしょう。
ここは静止している状態なので、項目さえ頭に入っていれば簡単にチェックできます。
よく高校生にはお互いにチェックさせますが、観る目は備わっているように感じます。
このような目を持ち合わせている人は、
コンディショニングトレーナーに向いているのでスカウトに伺いたいと考えております。
小職の患者様でもたくさんの方がヨガでエクササイズを行っております。
中にはヨガの姿勢を取るために、身体作りを行っている方もいるくらいです。
皆さん、足の裏のどこに重心をのせていますか?
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