正しい姿勢を獲得すると、学力が向上し運動パフォーマンスまでもが向上

1.正しい姿勢を獲得しなければならない本当の理由


神奈川での定期講習会のため戸塚に向かっております。


1ヵ月前の肩甲骨トレーニングをバージョンアップすべく、1日お時間いただきました。

今回は下肢の運動も交えて行いたい。


お電話ではサイドステップを円滑に行うための、

何かアイデアがないか模索しているとお聞きしてます。


さて肩甲骨・脊柱・下肢の連動で、円滑にステップが踏めるようにならないか、

講習の議題となりそうです。


お天道様においては、台風やらミサイルやらで、ワイワイしておりますが、

それ以上に体育館でワイワイトレーニングを行いたいと考えてります。


さて、それは良いとして

こちらでは最短で身体作りを行う7つの鍵の『姿勢』についてもう少し記していきます。


食セミナーで板書を行うと際に、受講者を視るポイントが3つあります。


診る・観る・視るの中で、調査する「視る」です。


 ①目線が真っすぐになっているか


 ②ノートの向きが真っすぐになっているか


 ③ペンの持ち方が正しく持てているか


この3つを良く調査してます。


これだけで確実に運動パフォーマンスが向上しますし、学力も向上します。


偏見ではありませんが、学力が高い学校の生徒程、

①~③は備わっている傾向が見られます。


何故これが学力や運動パフォーマンスと関係があるのか、

そして何故姿勢と関係性があるのか考えていきましょう。


※key word

 ・学力と運動パフォーマンスは姿勢と関係する


2.空間認知能力は運動パフォーマンスを向上させる


「脳に悪い7つの習慣」の著者である林成之先生をご存知でしょうか?


国際脳低温療法学会会長賞を受賞した日本大学大学院・総合化学研究科教授である。


小職も林先生の著書に触れたり、講演会に参加させていただいたりしまして、

先生の考え方に共感を得ました。


というのも、脳には「空間認知能力」があり、

物の「位置や方向」「大きさ」「感覚」を正確に把握・認知する能力があるのです。


例えば野球の外野フライを捕球するのは、素人には非常に難しい。


プロ野球選手でも、頭のてっぺんでヘディングする珍プレーがあるくらいですから、

素人には想像以上の難しさである。


打球の方向と自分の場所の位置取り、どれくらいの時間でボールは到達するかなど、

状況判断に必要な数々の項目が備えられている。


水泳においても、50mの長水路プールを泳いでいる際に、

壁まで何メートルあり何秒で到達するのか。

それに対してペース配分は的確に行えているかなど、

様々なことを判断していかなくてはならない。


それが空間認知能力を持ち合わせているか、持ち合わせてないかで、

情報のinputとoutputのスピードが格段に違ってくるのである。


※key word

 ・空間認知能力は物の「位置や方向」「大きさ」「感覚」を正確に把握・認知する

 ・情報のinputとoutputのスピード


3.グラチャンバレーでの全日本選手の目線は真っすぐであったのか?


空間認知能力には、下記の4つのがあり、その各項目の鍛え方の例を挙げた。


 ①視覚空間認知  

  キャッチボール・フォームのスケッチ・水平目線

  (きれいな字・絵画・書道)


 ②バランス空間認知 

  平均台・プール歩行・円ジャンプやランジ


 ③前頭葉の言語中枢認知 

  他者の指示で絵を描く・成功体験の実況中継


 ④前頭前野にある違いを見分ける認知 

  様々な種目の反復練習


特に重要になってくるのが、①と②であろう。


したがって、小職が講義をしている時に見るポイントは先程述べたように3つ。


 ①目線が真っすぐになっているか


 ②ノートの向きが真っすぐになっているか


 ③ペンの持ち方が正しく持てているか


この3つだけは、幼少期の時に絶対に正しておくべきです。


もう一度言います。


確実に運動パフォーマンスと学力に比例します。


黒板を見て情報を脳に入れた際に、目線が真っすぐになっていないと、

歪んだ情報が入ってきて、脳の中で一度修正をしなくてはならない。


そこにタイムロスが生まれます。


また、ノートの向き真っすぐでないということは、

歪んだ情報をせっかく正したのに歪んで出力しているということです。


これに加えて、板書している先生が右肩上がりに板書をしていては

生徒の学力は向上しませんので気を付けましょう。


グラチャンバレーで中田監督率いる女子バレーチームは、

サーブキャッチを正確に返球することが一つの課題でした。


これは野球の外野フライ並みに難しい技術です。


約18m先から変化をしながら捕球し正確にセッターに返す。


この時に選手の目線が傾いていると、


 正確にボールが落ちてくるポイントを把握できない

 ↓

 ボールの下に入るのが遅れる

 ↓

 セッターに返球できない

 ↓

 相手ブロッカーに的を絞られる

 ↓

 ブロックされる


という順序を辿り失点してしまうのです。


バスケットボールのシューティング・ダーツ・アーチェリー・弓道などの

的を射る競技には必須ですね。


ゴルフスイングの中でもパットは重要です。


ヨガでも意識されると相乗効果が期待できます。


獣医さんは猛獣に対して麻酔を打つために、吹き矢を練習するらしいです。


命のためにも空間認知能力は必要です。


4.目線は簡単に左右に傾く、日常から姿勢改善ストレッチを


その目線を真っすぐに保つためには、

正しい姿勢を獲得できなければ実現しないのは皆様も予想がつくでしょう。


身体への負荷を減らすだけではなく、物事の情報を正確に把握するためにも、

正しい姿勢は必要だったのです。


しかし、これは容易ではないのです。


頚椎・胸椎・腰椎・肩甲骨・股関節とそれに関連する筋肉を、

バランス良く鍛えていかなくては、左右・上下・前後・表裏で狂いが生じ、

正しい姿勢を獲得することができません。


例えば、右の僧帽筋・広背筋・脊柱起立筋が硬くなっている場合、

右側の頚椎・胸椎・腰椎の隙間は詰まりだし、左右のバランスが崩れてします。


そうすると途端に目線を水平に保つことができない。


例えば、右足を上で組んで座っていると、重心が左のお尻に行き、

頚椎・胸椎が右に傾き目線が斜めになる。


このようなことが予想されます。


第2の鍵がどれほど重要かご理解いただけたでしょうか?


したがって、姿勢を正すストレッチとトレーニングを日々行い、

調節していくことが必要なのです。


地味なのですが、次号でご紹介したいと思いますので、皆さま行ってみてください。


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#バレーボール #ヨガ #ゴルフスイング

”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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