対角螺旋運動を習得!人類は更なる進化を求める

1.トップアスリートは7つの鍵を習得している


ドイツブンデスリーガで活躍する香川選手のゴールご生まれ、素敵な朝を迎えております。


直線でのスピードある選手は日本人にも増えてきてますが、

あの反転のスピードは日本人離れ。


左足を軸に、左の肩甲骨の引きと脊柱の左回転、そこに右足でのシュート。


背後にはディフェンダーを背負い、ボディーコンタクトをしながら行うわけですから、

全身の筋肉が連動して身体を動かしております。


よく「体幹の強さ」と言われますが、それだけで可能となるのであれば皆できるでしょう。


様々な運動要素があり、それを持ち合わせている選手が

世界でも活躍できるトップアスリートとなるのです。


小職のblogで掲げる、「最短で身体作りを行う7つの鍵」は

その運動要素が盛り込まれております。


幼少期・思春期に取り組み、身体の中に正しい身体の使い方を浸透させ、

一人での多くのトップアスリートが生まれることを願うばかりです。


2.肩甲骨と股関節は身体の中でも特殊な関節


さて講義を始めましょう。


「肩甲骨と股関節の特徴として、ボール&ソケットがあげられます。


肩甲骨は上腕骨の骨頭がボール形で形成されており、

肩甲骨のボール形状になっているソケット部にはまっている。


股関節は大腿骨の骨頭がボール形で形成されており、

股関節のボール形状になっているソケット部にはまっている。


そのボール&ソケットが密接に絡み合い、

外旋・内旋の回旋動作が行うことができるのです。」


 肩甲骨の回旋筋 - 棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋

 

 股関節の回旋筋 - 梨状筋・中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋 etc


「人体の中でも、脊柱・肩甲骨・股関節の3つが回旋動作に強い箇所となります。


その脊柱を中心として、右の肩甲骨と左の股関節を直線で結びます。


同様に、左の肩甲骨と右の股関節を直線で結びます。


その延長線上に手足を伸ばすとアルファベットの「X」の字を身体で描くことができます。


その2本のラインである対角線上が、回旋筋の伸長と収縮がバランスよく行われ、

運動に適していると言えるラインなのです。


そう、皆さんが取り組んでいただいた背骨作りストレッチの多くは、

この対角線上で行われているのです。」


※ご覧なられていない方はこちらを

「背骨作りストレッチで、中枢神経系のレベルを上げる準備を」 

 ⇒http://ameblo.jp/hatudai-global/entry-12312101131.html


「そのため、四肢と五感から脳への情報のinputと、

脳から四肢への情報のoutputが促通しやすいラインとなり、

身体を動かす反応スピードが最も速い運動ラインとも言われております。」


「例えば、ボールを投げる前には、

左肩甲骨と右股関節のボール&ソケット対角線上で近づき、

右肩甲骨と左股関節のボール&ソケットは対角線上で離れております。


そこからボールを投げた後には、近づいていたボール&ソケットは対角線上で離れ、

離れていたボール&ソケットは対角線上で近づいてくる。


ここに肩甲骨と股関節の回旋動作が加わり、対角線螺旋運動が可能となるのです。」


香川選手のゴールシーンも、シュート前は背骨に対し、

右の肩甲骨と左の股関節が離れ、左の肩甲骨と右の股関節は離れています。


シュートの後には、左の肩甲骨と右の股関節が近づき、

右の肩甲骨と左の股関節が離れていきます。


※key word

 ・肩甲骨と股関節はボール&ソケットという特殊な構造

 ・対角線上が筋肉がバランスよく伸長し収縮する

 ・ボール&ソケットは対角線上で近づき離れる


3.対角螺旋運動は肩甲骨と股関節が対角線上で捻れてる


運動の多くはこのような対角螺旋運動が成り立ってます。


しかし、ベンチプレスやスクワットの動作は対角螺旋運動ではなく、

右肩甲骨と右股関節・左肩甲骨と左股関節が近づき離れる動作の繰り返し。


肩甲骨と股関節の屈曲と伸展動作しか入らず、

比較的簡単な運動となり脳へのストレスは少ないです。


簡単なだけに、スポーツジムなどでも行いやすく、筋量も増加するので、

日常の生活の中に取り入れやすいメリットは大いにあるでしょう。


その反面、昨日の小職のblogで取り上げさせていただいた、

脳に動作を覚えさせる中枢神経系のトレーニングとしては難易度は低くなるのです。


もう既に脳が動きを覚えているので、覚える必要がないのです。


ただ、肩甲骨と股関節は下記の①~④の動作も行います。

 ①屈曲・伸展

 ②内転・外転

 ③対角線運動

 ④内旋・外旋(螺旋運動)


肩関節・股関節共に上記の4つの動作が複雑に絡み合い、

歩行動作も走る動作も行われます。


複雑な動きのスポーツになればなるほど、組み合わせが複雑になります。


したがって、屈曲・伸展の運動パターンだけではなく、

①~④の関節の動作を円滑に動かし、運動をされることもお薦めいたします。


何事もバランス良くエクササイズしたいですね。


※key word

 ・屈曲と伸展動作は脳に対しての負荷は低い

 ・肩甲骨と股関節は①~④の順序で動く


4.人間の進化は対角螺旋運動で中枢神経系の促通を図るべし


250万年前に我々人類は、直立歩行に進化することができた。


その際に上腕二頭筋の発達を中枢神経系の発達に回した。


その代償として肩こり・腰痛を併発することとなった。


これは「上腕二頭筋のトレーニングは健康的なダイエットに向かないのは本当!?」

でも記した通りです。

 ⇒ http://ameblo.jp/hatudai-global/entry-12306660978.html


人間が進化している仮定で考えると、

上腕二頭筋を鍛えていくことは脳の発達の邪魔をする。


脳は中枢神経です。


もっと言うと、上腕二頭筋のエクササイズは中枢神経系の発達と相反するところにあり、

脳へのInputとOutputのスピードを鈍化させ、運動パフォーマンスの低下が考えられる。


したがって、対角螺旋運動により中枢神経と四肢が促通するトレーニングを行うことが、

人間の進化に適していると考える。


肩甲骨と股関節の屈曲と伸展・内転と外転・対角線・外旋・内旋


これらのパターンを如何に組み合わせ、

肩甲骨と股関節のボール&ソケットを動かすことができるのか。


運動パフォーマンスの向上も人間の進化と言えるのであれば、

次なる人間の進化は対角螺旋運動にあるのではないでしょうか。


※key word

 ・上腕二頭筋の発達は中枢神経系の発達と相反する

 ・人間の進化は対角螺旋運動にある


次号は対角螺旋運動のストレッチをご紹介致します。


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”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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