春にアスリートが気をつけるべきポイント
春は“肝臓”と“胆のう”の内臓疲労が蓄積し、経絡の流れを悪くします。
経絡はツボとツボを結んだ線というだけでなく、気、血、津液、栄養の通り道とされています。
経絡の流れが悪いとこれらが滞り、
「何となくだるい」「頭が重い」「寝ても寝足りない」などの
“不定愁訴”となってカラダに現れます。
各季節ごとにメンテナンスのポイントを変えていかなければならないのです。
スポーツ選手の場合はそこから重大な故障へつながる場合があります。
カラダラボにはマラソン、水泳、ゴルフ、サッカー、テニスなどの
各競技をされているお客様が沢山お見えになりますが、
1月~2月にかけて股関節や鼠径部に痛みや違和感があるというお客様が増えました。
股関節の側部には胆のうの経絡が流れ、この流れが悪くなると
中臀筋や大臀筋の硬化を引き起こします。
その状態で股関節を屈曲・伸展すると可動制限がかかり
股関節や鼠径部に痛みを感じてしまうのです。
実際に施術をさせていただくと、やはりお尻から股関節の側部にかけてハリを感じました。
「そもそも股関節の屈曲ってどの状態のこと?」という方も多いと思います。
股関節は日常動作やスポーツの場面でどう使われているのでしょうか。
【日常生活においての股関節の動き】
皆さんのお仕事はデスクワークですか?
私も今こうして慣れないPCに向かいデスクワークをしています。笑
もちろん椅子に座って行っています。
椅子に座っている皆さんの股関節は屈曲しています。
日常的に階段の上り下りはしていますか?
階段の1段目に足をかけた時、皆さんの股関節は屈曲しています。
屈曲という動作は生活の中でも必要不可欠な動きで無意識にしているのです。
デスクワークの方で「お尻がこる」という表現をする方が時々いらっしゃいます。
1日に何十時間も椅子に座りっぱなしでは
中臀筋や大臀筋の硬化が起こることは容易に想像がつきますよね。
【スポーツ時の股関節事情】
股関節の各可動域を最大限まで引き上げておくことがパフォーマンスアップへの鍵です。
屈曲・伸展
外展・内展
外旋・内旋
スポーツの場面ではこれらの動きが複合的に組み合わさりエネルギーを生みます。
▼東洋医学的正常な動作とは
自然のリズムと調和していること
▼運動学的正常な動作とは
全身の骨、筋肉、腱、靭帯の集団運動で一貫した動作を連続して行える運動
このように定義しています。
つまり運動中にカラダに痛みや違和感が出てしまうのは
正常な運動が行えていないということになります。
股関節の外旋はエネルギーを蓄積する
股関節の内旋はエネルギーを放出する
運動はエネルギーの“溜め”と“放出”を常に繰り返して行われます。
ですから股関節の可動域が十分に確保されていないと、
パフォーマンスは格段に低下してしまいます。
例えばランナーはただ足を振り子のように股関節からの屈曲と伸展を
繰り返し行っているわけではありません。
足を前に振り出している時は股関節の屈曲と外旋が起こります。
足と地面の接地面が自分のカラダを過ぎた時から股関節の伸展が起こります。
足が地面から離れ後ろへ蹴り出した時から伸展と内旋が起こっています。
特に春は中臀筋や大臀筋の柔らかさを維持できないと、
中間関節である膝の内側側副靭帯や前十字靭帯に負荷がかかり
故障リスクが高まるので要注意です。
なぜかというと、屈曲動作しかできないはずの膝が
股関節の外旋と内旋の動きまでしようとしてしまい、
捻る動作を膝でしようとするからです。
アスリートの場合、怪我や故障で休むことはなんとしても避けたいですよね。
腰痛でカラダラボへお越しのお客様は担当のトレーナーから
「股関節の硬さで腰痛を引き起こしていますよ。」なんて言われた経験はありませんか?
股関節が通常の機能を果たさないと腰痛も併発することは容易に想像がつきますよね・・・。
また、ここ最近腰痛が出てきたという方は中臀筋や大臀筋の硬化が原因かもしれないです!
股関節の柔軟性を上げるストレッチがこちら↓↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=4lwkwViCEeI&t=128s
☆春にアスリートが気をつけるべきポイント☆
1. 股関節の柔軟性を上げる=中臀筋や大臀筋の柔らかさを維持
2. 冬から春への正しい準備で靭帯系の故障リスク軽減
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