豪速球プロジェクト 〜重心移動トレーニングを経て〜

/佐藤の前回課題から投球動作の確認/


今回の課題は重心移動だった。

前回は踏み込み幅が小さかったため、身体は安定のままであった。

そのため背骨と股関節の連動性も小さくなり連動性を失う。

簡単に言うとボールにエネルギーを伝えられていないので、手投げ状態であった。

踏み込み幅を大きく取れれば、背骨と股関節の連動性が生まれやすくなり、

ボールにエネルギーが伝えられる。

そこで重心移動のトレーニングを1週間行い、踏み込み幅の可動域を上げていくこととなった。


/重心移動トレーニング後の投球動作/


踏み込み幅の可動域が上がったことにより、背骨の回転と股関節の連動性が生まれ、

驚くほどにフォロースルーの時に軸足が大きくついてきた。

誰かに後ろから押されているような感覚を覚えた。

石川から、左足一本で立つことのアドバイスをもらった。

左足一本で立つ意識をしたら、更に前に乗れている感覚があった。

また、トップの位置取りも以前よりも上がった感覚があり、

肩関節の引っかかる感じはあまりなくなってきた。

踏み込み幅の可動域があがり、新たな課題が一つ生まれた。


/球速を上げるための新たな課題/


新たな課題は踏み込み幅にたいしての左手の使い方。

左手と左足、同側の動きはなかなか難しい。


・踏み込み幅は、左手の引きと左足の設置のタイミングを合わせること

①左肩甲骨を引く

②左肘が左足より後ろに来たタイミングで、左足が前に伸び、踏み込み幅が拡大

③左足を地面に設置


②のタイミングが早いと、踏み込み幅が小さくなる。

これがなかなか難しい。

踏み込み幅は徐々に上がってはいるもののまだ完全とは言えない。

可動域が上がったことで、より左手の違和感を感じた。

ここの課題も踏み込み幅の可動域を上げると同時に改善していきたい。


/藤田が佐藤の投球を受けて思ったこと/


重心移動の幅が大きくなり、球速と回転数があがった。

重心移動トレーニングをコツコツ行なった結果、

軸足ではないほうの足にしっかりと乗れていたのではないか。

またトップの肘の位置取りが以前よりもあがっていた。

以前よりもテイクバックの肘と肩甲骨が柔らかくなり、

スムーズに動けているようになり以前よりも身体の前でボールを放せるようになった。

ただリリースのポイントがもう少し安定するといいと思う。

肩に力が入り拳上してしまっているのでもう少しリラックスし、

力を抜いて投げれるといいと思う。


/藤田が石川の投球を受けて思ったこと/


前回同様、投球フォームはバランスが取れており安定している。

だが背中、首が張っていたこともあり、

以前に比べてテイクバックに窮屈さを感じ腕の振りが遅いと感じた。

ワンバウンドする球や高めに大きく抜ける球が多くあり、手に力が入り、

手首が柔らかく使えていないように見えた。

キャッチャーの手元で伸びてくるような球は少なく、手元で失速しているように思えた。


佐藤は重心移動のトレーニングを行った成果がでていた。

これからも継続していくことで軸足ではないほうの足に乗れて、

さらに球速と回転数を上げれるのではないかと思う。

石川は背中と首の張りがとれれば以前のような柔らかい投球フォームからノビのある、

回転数の高い球を投げられると感じた。


/投球後は肘と肩のアフターケアの手技とストレッチの伝達/


▷肘ケアの手順

①尺骨と頭骨の骨間を開ける

②三頭筋の停止部を回旋させて柔らかくする

③二頭筋の腱膜を肘屈曲でアプローチ

④水平でリズミックローテーション

⑤水平でトラキション


※一部抜粋しております


#野球 #豪速球プロジェクト #重心移動 #踏み込み #軸足 #身体のケア

”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。