大学バスケ選手による膝の怪我

米大学バスケットボールの強豪校同士の試合中、選手の1人の履いていた

ナイキ製シューズの底が突然剥がれ、

当該の選手が負傷退場するアクシデントがあった。


試合開始からわずか33秒で負傷退場を余儀なくされたザイオン・ウィリアムソン選手は

将来のプロでのスター候補と目される逸材。

いまだ完全には回復しておらず、次に行われる試合の出場が危ぶまれているという。


これを機にナイキは今、痛烈な批判を受けている。

果たして、シューズの機能性だけを問題視していいのだろうか?

聞くところによると、試合当日、彼は古いシューズを履いて試合に出場していた。

ウィリアムソンが所属しているデューク大はナイキがスポンサーになっている学校で、

シーズンを通じてナイキのシューズを履くことを要求されている。

スポンサー契約をしていれば好きなときに新しいシューズに履き替えても

問題はないと言われている。

NBA選手に関しては毎週シューズを変えている。

あのマイケルジョーダンに関しては毎試合新しいシューズを履いて試合に臨んでいたという。

それを聞いてしまうとシューズを原因にしてはいけないと感じてしまう。


今回、重要視しないといけないのは怪我が起きるまでの動きである。


【ザイオン選手の動き】

https://www.youtube.com/watch?v=_qLErfRBsuA


①ドリブルで切れ込み

②ゴール正面でターン

③左足のシューズの底が剥がれたために転倒

④右膝を負傷する


【一連の動きを見たときの不自然な動き】

①ドリブルしているときの右足のつま先が地面をすっている

②背筋が丸まっていて姿勢が低い状態でプレーしている

③ターンするときの軸足(左足)の膝が曲がっている

④左足の重心が足の外側に乗っていない

⑤反対の右足の膝の皿が内側に入っている

⑥右足の重心も足の外側に乗っていない


このときにポイントになるのがストップ時の足の重心の位置である。

両足の重心を足の外側に乗せる事ができればシューズの底が突然剥がれたとしても

膝を負傷しなかった。

したがって正しい重心移動の動きを獲得すると、今回のようにシューズが故障しても、

膝の負傷のリスクは激減すると考えられます。

下記2つの項目をトレーニングの中に取り入れ、

バスケットボール動作にリンクしていけば、

ストップ時の足の重心位置の問題はクリアになるでしょう。


①柔軟性の獲得

☑︎股関節の内旋と外旋方向の可動域を上げる

☑︎胸椎の左右の揺れを出せるようにする

☑︎背骨を回転できる状態を作る


②重心移動トレーニング

・ディフェンスのサイドステップの身体の使い方の獲得

・進行方向の足の膝皿を小指より外側にくるようにする(膝皿が内側に入らない)

・進行方向とは反対の足の重心を足の外側に乗せるようにする


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”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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「カラダラボの技術は世界を変えるに違いない」

米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。