【"個人の力"を伸ばすために】 ~競技の目的とは~
【オランダの方向転換】
アヤックスの復権のすべては8年前、
ヨハン・クライフが、
アカデミーに戻って来たことが始まりと記しました。
トータルフットボールを代名詞にしていた、
オランダが変革に着手し成功を収めようとしている。
その象徴的存在の「ヨハン・クライフ」が、
個人の成長にフォーカスし、
復権を果たすというストーリーです。
「個」と「チーム」
どちらがフォーカスをされるべきなのか。
その答えは中々難しい問題。
特に日本では団体競技の中で、
「個の力」で、
海外と向き合うにはどの競技を見ても難しいのが現状。
【1対1を磨かない日本人】
サッカー元日本代表監督が、
日本人が世界で渡り合うには、
デュエル(1対1)の重要性を説いていました。
▷日本の練習はパスが第一選択肢になる練習が多い
☑︎日本は1タッチ、2タッチでプレーすることばかり教えられる
☑︎1対1が強くなるトレーニングが少ない
☑︎「デュエル」というワード自体も根付いたのはごく最近
日本人はボールを受けた後、
第一選択肢が「パス」になる傾向があります。
全てのスポーツにおいて、
目的は点数を入れることなのに、
それが第一選択肢となっていないのです。
それはなぜか。
相手DFから考えると、
シュートを防ぐのが第二選択肢となり、
守りやすくなると考えられるのです。
「シュート」が第一選択肢だから第二選択肢のパスが生きる。
したがって、
1対1で競り勝つための、
日本人に合った練習方法が必要となるのです。
「誰かのために」という想いが、
”美徳”
と考える日本人には、
少々難しい課題なのかもしれません。
【沖縄で”個の力”を育成を目指す偉人】
先週末の「おきなわカップ」で知り合った、
金谷康平さんが発行する
沖縄バスケットボール情報誌"OUTNUMBER"
アウトナンバーとは、
バスケットボールの専門用語で数的優位を意味します。
「速攻を得意とする、
沖縄のバスケにふさわしい」と命名したと聞きました。
余談ですが、
初対面にも関わらず意気投合し、
帰京してからも連絡を取り合い、
来月沖縄県立図書館で合同イベントも開催予定です。
”OUTNUMBER”のvol.1に
私が敬愛し、
そして飲み仲間である、
北中城高校の安谷屋健太監督の
記事を拝見させていただきました。
伝説の名勝負と題し、
能代工業との手に汗握る試合を
細かなところまで記事にされ、
「この目で見てみたかった」
と思わせる内容です。
監督のチーム作りには、
「沖縄のマイケル・ジョーダンを育てたい。
スターの個性を消すのではなく、
そのスターを中心に据えて統率を取れば、
強いチームになる。」
と記されています。
この日本人離れした考えに感銘を受けたのです。
「運動会でも手をとってゴールをしましょう」
と教えられている我々に、
この発想は常識として捉えられる方は、
少ないように思えます。
しかし、
この発想こそが、
個人の育成の問題と「イコール」になるのです。
「個人の問題を解決し、チームを作る」
ということに、
もっとフォーカスしなくてはならない時代が、
スポーツ界だけではなく、
社会全体に押し寄せてやってきているのです。
会社で言われたことだけをこなすだけでは、
AIが人間に変わり正確に遂行してくれます。
人間の思考力を最大限に発揮し、
”個人の力” と ”チームでの力”
双方を掛け合わせ創造性を追求しなくては、
人間の価値が薄れてくるでしょう。
そのためにも、
”個人の力”
の確立がビジネスパーソンに、
求められているのです。
スポーツに話を戻すと、
おきなわカップの決勝戦は、
福岡第一vs開志国際
昨年のウインターカップ優勝チームと
IH優勝チームの対戦。
最後までどちらが勝つか
予想のつかない好ゲームでした。
その中で感じたことは、
先ずは両チームとも"個の力"が強い。
それがしっかりしているので、
チームが成り立っているのです。
もちろん、
コンビネーションも素晴らしいものがあり、
パスセンスも充分にあることは言うまでもない。
ただボールを受けてからの、
第一選択肢がショットであってパスではない。
だからこそコンビネーションからの
得点が容易に生まれやすく、
人々はそれに魅了されるのです。
【”個人の力”の育成は身体作りから】
個の育成を進める上で、
身体作りは外国人も日本人も
必ず行わなければなりません。
トップレベルで活躍する選手であれば
あるほど必要な条件の一つになります。
それが私たちトレーナーに
求められる社会から与えられた使命である。
そのため、
日々人体実験を行い研究開発に汗水流すのです。
ヨハン・クライフが考える、
「個人の力へのフォーカス」
安谷屋健太監督が考える、
「スタープレーヤの育成」
そして全国の監督さんが考える動作を、
より速く選手が実現できる、
トレーニング方法を全国各地で提供していく。
日本スポーツ界の発展に、
貢献できるよう、
トレーニング革命を起こす必要があるのです。
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