1.柔軟性の獲得

1.腰は捻じれない、捻じらない

身体の柔軟性を獲得するのが第1の鍵です。

ここで体幹の捻れを考えてみましょう。

言い方によっては腰を捻る作業です。

スポーツの場面で、体幹が捻れる・腰を捻じるという場面は沢山あります。

皆さん腰って捻れる箇所だと思いますよね。

実は腰は捻じれる場所ではなく、胸椎と股関節の回旋動作に対して連動しているだけなのです。

例えば、身体を125度振り向いた場合、可動域の割合は下記のように捻れます。

・胸椎 (T1~12) 30度

・腰椎 (L1~L5) 5度

・股関節      90度

というように、身体を125度捻じることに対し、腰(腰椎)の割合としては5度しか捻じることが構造上できないのです。

そのため、左右の股関節の①~③の可動域を正常に獲得しておくことが必須です。

 ①屈曲 - 伸展

 ②内転 - 外転

 ③内旋 - 外旋

可動域を獲得できてない状態で腰を捻じると、仙腸関節が硬化しギックリ腰・椎間板ヘルニア・分離症などの重度の腰痛を引きを越してしまうのです。

したがって、殿筋群・ハムストリング・大腿四頭筋・内転筋・腸骨筋・腰方形筋・梨状筋・大腿筋膜張筋などの股関節周辺の筋肉の柔軟性は必ず獲得すべきです。

また、広背筋・僧帽筋・脊柱起立筋の硬化により、胸椎の可動域が獲得できない状態では、脊柱管狭窄症などの症状を引き起こしてしまいます。

デスクワーク中では股関節を回旋して振り向くことはできません。

股関節がロックされている状態です。

その状態で、股関節・胸椎が硬い状態で振り向く動作を日常していると、ギックリ腰のリスクが非常に高まります。

したがって、運動してない方でも最低限股関節の柔軟性を獲得することをお薦めします。

更に、体幹部は肋骨・股関節と違って骨で守られている個所ではありません。

筋肉が表層にあるものの、奥には平滑筋(内臓)があります。

平滑筋も含め体幹部が硬いと、いくら股関節の柔軟性を確保できても捻じることはできません。

食習慣が乱れている方は、平滑筋が硬くなってしまうので要注意です。

※key word

 ・腰は捻じれるのではなく、胸椎と股関節の回旋動作についてくるだけ

 ・股関節の柔軟性獲得は、腰痛のリスク回避

 ・平滑筋(内臓)の硬化は腰を捻じれなくするので、食生活の注意を



2.ストレッチで血管の柔軟性を獲得し代謝促進

人間の血管は地球2周半の長さがあるといわれてます。

毛細血管を含め、距離にして約10万km。

その血管が硬い状態と柔らかい状態では、身体全体の柔軟性は雲泥の差がでます。

血管は筋肉と同質と言われておりますので、血管が硬い方は筋肉も硬いため柔軟性の獲得が困難に陥ります。

したがって、日々のストレッチでの柔軟性獲得すると腰痛などのリスクを回避するだけでなく、血管の柔軟性を即し、血管年齢の若年化も期待できるのです。

血管は血液を運ぶだけでなく、栄養と酸素を運ぶため代謝を即すには必要不可欠なパーツです。

代謝はダイエットするには押さえないといけない項目です。

血管というパーツが硬いと、血液・栄養・酸素が全身に巡らす効率が悪くなり、様々な病気を併発してしまうのです。

柔軟性の獲得は筋肉を柔らかくするだけではなく、血管を伸び縮みさせる作用もあるのです。

※key word

 ・ストレッチは血管の柔軟性を獲得

 ・血管を柔らかくすると、血管年齢の若年化

 ・血管は酸素と栄養を全身に運び、代謝を促進

さて第1の鍵は以上を理解していただき、次の講習まで日々ストレッチに挑んでいただく。

時間にしてたかが20分のメニューですが、これを毎日行うか、そうでないかの違いは説明したとおりです。

次回の訪問を楽しみにいたしましょう。


3.第1の鍵、柔軟性獲得ストレッチ7選

【股関節外旋1】

①あぐらで座り、かかと同士をくっつけ、つま先を外側に向けます

②両肘で両膝を外に押しながら身体を前に倒します

【股関節外旋2】

①あぐらで座り、かかと同士をくっつけ、つま先を外側に向けます

②両手を前に伸ばし身体を前に倒します

【股関節外旋 & 内旋】

①手を頭の後ろで組み、右足を後ろに引き女の子座りをし、左足は前であぐらの形で座ります

②身体を右側に捻り、右足の膝に胸をつけるように倒していきます

③足を反対にし、同様に胸を左膝に近づけていきます

【股関節内旋】

①両足を後ろに引き、つま先は外側に向け女の子座りで座ります

②両手を前に伸ばし、身体を前に倒します

【股関節と胸椎】

①両足のつま先を外側に向け、膝の位置を外に開いていきます

②お尻を後ろに引き、胸を床につけるように前に伸びます

【ハムストリング1】

①両足を横に開き、つま先を上げてかかとを遠くにします

②両手を前に伸ばして身体を前に倒します

【ハムストリング2】

①両足を前に伸ばし、少指側を掴むように前屈します


ゼロ・グラヴィティ理論 の基盤となったブログ。

2年9ヶ月前に執筆を開始し途中で断念するも、やっと一つの形になりました。

その時、形作った記事を再度リメイクし、読みやすくメチャカッコよくなってます。

ご覧いただきご感想いただけると幸いです。

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川津店長のファンにはたまらない一枚。

”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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カラダラボ代表の石川貴之の独自コンディショニング理論が待望の書籍化!

「カラダラボの技術は世界を変えるに違いない」

米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。