速筋群連鎖ステップワークの3つの注意点

twitterでもつぶやきましたが、速筋群連鎖運動でステップの練習を行うと、様々な効果が期待できます。

スポーツに携わるかたには、参考にしてほしいなと思います。


▷速筋群連鎖ステップの利点

・プレーのスピードが飛躍的にあがり、ボールへの反応スピードが速くなる

・腱反射と伸張反射をバランスよく使うことができ、ジャンプ力が向上する

・適切に行われていれば、シンスプリント系(脛骨の内側の痛み)の故障が改善する

・心拍数が上がり、試合前のウォーミングアップに最適

・動きが速い中で、身体全身の筋肉を連鎖することができ、重力に対し筋肉が適正になる

自身のカラダをアップデートするために、速筋群連鎖運動は様々なことが期待できるのです。

その中で、いくつか注意点があります。

速筋群連鎖ステップワークを取り入れると、逆に故障を促す恐れがあるのです...。

特に、アキレス腱炎・中足骨の障害・シンスプリントには気を配る必要があります。

故障の原因として考えられるのは、下記の3つがあげられます。


①今までつかわれていない筋肉・腱・靭帯に刺激が入り、疲労の蓄積箇所が変化する

②足先は速筋群連鎖運動をしていても、カラダの途中から遅筋群が連鎖している

③1年サイクルでカラダが作られていなく、ステップワークに耐えられる下半身ができてない


①は劇的にスピードやジャンプ力が変化するなかで、半腱半膜様筋・アキレス腱・足底筋など、今までの可動域以上に筋肉をつかったり、おなじプレーにも関わらず、そもそもつかっていない筋肉に刺激が入ります。

筋肉痛が起こり、疲労が蓄積していくと、炎症や腱損傷のリスクがあるので、しっかりアフターケアをする必要があります。

(アウターケアの方法は、下記YouTubeリンクへ)


②速筋群を連鎖しようとしても、カラダの途中から遅筋群が連動するリスクがあります。

その多くが "重心点の位置" にあるのです。

重心を小指球にのせるべきところ、母指球にのせてしまい、足先が重くなってしまう。

この場合、中足骨に刺激が入るところ、脛骨の内側に刺激が入り、シンスプリント症候群を誘発する恐れがあるのです。

重心点が変わるだけで、故障を誘発するとか、なかなかスリリングですよね。

特に日本人は母指球に重心をのせる傾向が強いので、注意しなくてはならないのです。 


③東洋的思想から、1年間で腱のトレーニングを集中させるのは春にあたります。

秋の時期に刺激をいれるのは、故障につながるリスクが高く、パフォーマンスを向上させる効果も薄いのです。

1年間トレーニングし、春に腱のトレーニングを行うことで、夏に爆発的にパフォーマンスが向上するのです。

部活動やスポーツクラブに入部し、春からトレーニングを始める新入生は、1年間サイクルでカラダをつくることができていません。

まだ中途半端な状態のため、上級生よりも、さらに故障リスクは高くなるのです。

実際にトレーニングを終えてから「1年生の一人が、アキレス腱炎になりかけている」と、連絡がありました。

メニュー作りも、本当に難しいと痛感しております。。。(汗

この東洋的思想は、日本スポーツ界がトレーニングをアップデートしていくために、重要なポイントになると思っております。


「カラダつくりをアップデートせよ」

トレーニング × 東洋的思想 = トレーニング2.0

これは、日本スポーツ界にとって革命的な理論になるでしょう。

みなさん、今から勉強しておきましょうね^^


▷ステップ系のトレーニングの紹介

▷下半身のアフターケア方法は下記のリンクへどうぞ^^

▷著書ゼロ・グラヴィティ理論も大好評!


”スゴイ先生” 石川貴之 オフィシャルサイト

トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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