ゼロ・グラヴィティ理論 - 理論編② -

真夜中の神田明神へ初詣に行ったのですが、子供たちに気を取られ、『二礼二拍手一礼』が全くできず、新年早々から神様に対し、お行儀が悪かった石川です。

神田明神は自宅から徒歩10分にあり、東京でも屈指のパワースポットです。特に「商売繁盛」に絶大な効果を発すると伝えられ、仕事始めの日に会社のスタッフと参拝にくる風習があるのです。

ラボにとって最も大事な「商売繁盛」の神様に、礼節をわきまえない石川とカラダラボの命運は如何に...。神様にそっぽを向かれても、ぜひ見放さずに皆様にはお越しいただければうれしいです。

【今年もさらなる飛躍を願う石川は、昼間に近所の太田姫稲荷神社(おおたひめいなりじんじゃ)で二礼二拍手一礼を丁寧に参拝(*^^*)】


▶︎ am 3:30でも神田明神大にぎわい

元日にお伝えした、ゼロ・グラヴィティ理論の第一部、『理論編』はいかがでしたでしょうか。

『二頭筋(重力に対しカラダを支える筋肉)が発達する資源を、ニューロン(神経系)に回した』というフレーズに感銘した方も少なくないはず。(石川は心震え、ガクブルでした)

このユヴァル・ノア・ハリル氏の「サピエンス全史」で歴史を紐解きながら、トレーニング方法やカラダの使い方を進化させることができると、改めてワクワクしております。

物理の世界では、特的の量の物質の内部に、どれほど莫大なエネルギーが詰め込まれているかを教えてくれる、E=mc2というアインシュタインの公式。

『質量』ではなく『光速がニ乗』されるのです。

人間の小さなカラダも、何かしらのきっかけで圧縮を解けば、莫大なエネルギーが得られるのだろうと思うのです。自然界がそうできているのなら、その可能性は多分にあるのです。

決して質量を大きくするのではない。

光の速度は神経伝達であり、質量は脳の重さ。

これを解放することができるのが、「四足歩行」と「栄養素」にあると考えます。

選択肢の中にある四足歩行に、ヒトは戻ることはできず、どうスポーツに落とし込んだら良いのか考察する必要があります。


四足歩行の練習を講習で真面目に行うと、下記のように動くヒトが現れます。

① 右足 と 右足,  左足 と 左足 ➡︎  同側性の動作

② 右足 → 左手,  左足 → 右手 ➡︎  一般的な反対側の動作

③ 左手 → 右足,  右手 → 左足 ➡︎  四足歩行の動作


30人程度の集団であれば、

①が1割未満

②が8割程度

③が1割程度

が現代人の現状です。


▶︎四足歩行トレーニングの講習会は、お客様も本気で複雑性の高いハイハイを行う

▶︎川津店長の上半身が始動の、華麗な四足歩行をご覧あれ

正常な動作の定義は下記の通り。

① 屈曲 - 伸展

② 外転 - 内転

③ 対角線運動

④ 外旋 - 内旋を含む対角らせん運動

本来四足歩行は非常に高度なカラダの使い方となり『正常な動作』となります。同側性の動作はロボットでも表現ができ、より単純な動作に近くなります。四足歩行は複雑性の高い動作となり、『正常な動作』に近づきます。

しかし、スポーツは様々なルールや器具を使うため、時に「100%正常な動作である必要がない」ことがあるのです。トレーニングで複雑性の高い動作を脳にinputしても、その通りに使われる場面が少ないのが現状です。カラダに対し多少の無理を強いたほうが、目的が達成されることが多分にあるのです。

したがって、トレーニングでは複雑度120%の動作を脳にインプットし、競技ではその70%の動作使う。

実はトレーニングの中でも、単純な動作から複雑性の高い動作へとバージョンアップさせ、少し単純な動作に戻し、動作を獲得していることを確認します。

すると驚くほど「さっきできなかったよね」というトレーニングが、円滑に繰り返し行えているのです。

脳が動作を学習した証拠で、その効果を競技にも応用することできるのです。

つまるところ、四つん這いで複雑性の高い動作を獲得することは、素人ではわからない程度に、実際の競技で活かされている部分があるのです。

四足歩行の特徴は「体幹のねじり返しで足がついてくる」ことにあります。

ここが「反対側」と「四足歩行」の動作の違いであり、股関節・膝・足首に対する負荷が最小限に治るだけに止まらず、ヒトが運動をする上で進化する鍵が隠されているのです。


2020は東京五輪もあり、世界中のトップアスリートが集まり、普段よりもみじかに選手を観察する機会が訪れます。

見逃さないでください。

日本人と西洋人との歩き方の違いを。

彼らは我々よりも四足歩行の動作に近いと感じております。


では、ここからはゼロ・グラヴィティ理論をお楽しみください。


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二足歩行による肩こり・腰痛の発生

四足歩行の身体の使い方が重要なのは、直立歩行に欠点があるからです。

頭蓋骨で特大の脳を覆い、保持しなくてはならなり人間が、直立の姿勢に順応するのは難題でした。

直立歩行になり、「人は卓越した視野と勤勉な手を獲得する代償として、腰痛と肩こりに苦しむことになった」とサピエンス全史で知られるユヴァル・ノア・ハラリ氏は記しています。

肩こり・腰痛は今に始まったことではありません。四足歩行から二足歩行に進化した際に、人間が「自由な手」を手に入れる代償として支払ったものです。改善する方法は四足歩行になることですが、生活の中でスマートフォンやパソコンを使うことができることがなくなってしまいます。私たちは四足歩行に戻ることは不可能なのです。

二足歩行で肩こり・腰痛を改善する方法は2つ。


①上腕二頭筋の発達を止め、中枢神経系のトレーニングを行う

②二足歩行で四足歩行の身体の使い方を獲得する


この2つが直立歩行の欠点を進化に転換させる方法でもあります。


二足歩行によって女性・赤ん坊に起きた悩み

女性は出産をする機能を持っているため、男性に比べ身体が複雑に形成されています。

子宮・卵巣は女性にしかない臓器です。東洋医学では五臓六腑ではなく、六蔵七腑と考えられ、女性の寿命は男性より長いといわれています。

その反面、男性には起こりえない女性ならではの悩み・症状があるのです。

女性によく見られる病気の代表例


・月経症/月経不順/無月経/頻発性月経/稀発性月経

・不妊症/つわり/流産/早産/陣痛/乳腺炎

・膀胱炎/冷え性

・更年期障害


挙げればキリがないほど症状はあります。

出産は命を落とすことも考えられ、現代でも死と隣り合わせです。

人間は進化の代償として腰痛・肩こりに苦しみました。直立歩行になった女性は男性よりもさらに重い代償を支払ったのです。

2つの歩行動作の特徴から、女性の身体への負担がましたことが分かるでしょう。


四足歩行の生物の特徴

・頭(脳)が小さい

・体幹部が太く、産道が広い

二足歩行の生物の特徴

・頭(脳)が大きい

・体幹部が細く、産道が狭い


歩行動作の特徴から、二足歩行の生物は赤ん坊の脳が小さい段階で出産した方が、死のリスクが小さくて済むのです。

つまり、赤ん坊は脳が発達し、身体が大きくなった状態で生まれてくるべきですが、母子ともに生存し出産を終えるために、未発達な状態で生まれてくる必要があるのです。

脳が大きくなり、様々な仕事を手でこなせるようになりましたが、女性は出産へのリスクが高まったのです。

昔は麻酔も帝王切開もない時代ですから、今では考えられない人数が出産でなくなっていることが想像できます。

また、保育器や新生児集中治療室がない時代は、生まれてきても息絶えた赤ん坊も数多くいたでしょう。

他の動物と比べ人間は、生命維持に必要なシステムが未発達な段階で生まれます。

子供は誕生後まもなく駆け回ることができる。子猫は数週間で母親の元を離れ、単独で食べ物を探し回ります。

それに比べ、ヒトの赤ん坊はひとりでは何もできません。何年にもわたり母親に守られ、食物を与えてもらわなければ生き残ることができないのです。今では知性を身につけるために、親から様々な教育を受けています。福沢諭吉先生は「霊長たる人間として、生きるだけが目的であれば、アリ以下である」と表現しています。つまり、四足歩行の馬や猫と同じと言えます。二足歩行になった真の目的は「世の中のため」「人のため」と意識し、学問を志すことです。

人間は脳・中枢神経・末梢神経の発達までに時間を要し、見事に身体の上部から下部に向かって発達します。教育を受け、社会生活に順応し、ひとりで生きていくことができるのです。

一般的には、自分自身で働いて対価を得て、一人前に食べられるようになるまで、生後18年から22年必要と考えれています。大学院や医学部に進学した場合はさらに歳月が必要です。

馬は5ヶ月程度で離乳させられると聞きます。四足歩行の生き物に比べ、人間は自立するまでに非常に手がかかります。その理由は未発達な状態で生まれてくること、知性を身につけなければ、高度な社会環境下で生活することができないこと、この2点です。


人間の成長の過程

頭部の発達(首がすわる)

手が発達(哺乳瓶をつかめる)

体幹部の発達(ハイハイができる)

下肢の発達(直立歩行ができる)

知性の発達(両親や学校で教育を受ける)

ひとりで生きていく(社会人になり働く)


女性が支払った代償

四足歩行から二足歩行になることで、女性が代償として差し出したものは2つです。

①妊娠し、体幹部が大きくなり、腰痛と肩こりに苦しむことになった

②赤ん坊を未発達な状態で産むため、出産での命の危険性が高まる

①の改善方法は下記の2つです。

・上腕二頭筋の発達を止め、中枢神経系のトレーニングを行うこと

・二足歩行で四足歩行の身体の使い方を獲得すること

人間は体幹部を細くすることで、直立歩行になじんできました。妊娠は赤ん坊がお腹にいることで、体幹部が大きくなります。その状態で上腕二頭筋を使い、重いものを持てば、身体にかかる負担は計り知れません。妊娠初期に重たいものを持つと、流産の危険性が高まるのは、このことから理解ができます。

出産経験のある女性の体験談より、四つん這いの姿勢でいることは、薬であると聞いたことがあります。四足歩行が身体への負担を軽減することがわかります。

②について、中枢神経系の発達を選択した人間は、赤ん坊の脳が大きくなったことを受け入れるしかありません。母体に関しては二足歩行で四足歩行の動作を体現できれば、以上の2つを獲得できるため、出産の危険性は軽減できるでしょう。

・直立歩行で必要とされる適正なウエスト

・平滑筋(子宮・卵巣)の柔軟性

子宮口や産道が硬いと、出産が遅れます。赤ん坊がお腹から出てこないので、帝王切開になることもあり、母体への負担が高まります。女性独特のしなやかな身体の獲得が必要です。過度に重たい物を上げるウエイトトレーニングは人間のしなやかな動作が失われます。女性が重たいものを持ち、ダイエットに取り組む姿は不自然です。

高齢出産が時代背景にある今こそ、自然な形を取りもどしながら、新たな視点で身体作りに取り組むべきです。

生まれてきた赤ん坊とハイハイで接していくと、母子ともにより健康な身体作りができるのです。


--- 文末 ----


ブログ更新すると地味に売れているようです。

ゼロ・グラヴィティ理論のストレッチも参考にしてください。


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トップレベルのコンディショニングエキスパートが集うサロン<カラダラボ>の代表。 自身のコンディショニング技術の集大成とも言える、「ゼロ・グラヴィティ理論」で 世の中の間違ったトレーニング方法やカラダづくりを、正そうとしている。

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カラダラボ代表の石川貴之の独自コンディショニング理論が待望の書籍化!

「カラダラボの技術は世界を変えるに違いない」

米ハーバード大学主催のコンテストで”最もユニークなスタートアップ”に選ばれるなど、いま世界で大注目の米国シリコンバレー発医療系スタートアップ【Toi Labs, Inc.】 の創業者であるヴィクラム カシャプ氏も太鼓判を押し、まえがきを寄せる。