指導者が求める動きを、選手が体現するために必要な動作トレーニング
▶︎阿修羅の腕を手に入れ、コンディショニング時間を短縮をもくろむ
こんにちは。
阿修羅の6本の腕を手にいれたら、コンディショニングに要する30分が、1/3の10分で十分になることを、信じて疑わない石川です。
阿修羅になりたい!
▶︎動作トレーニングを観察して、トレーナーは "目を養う"
さて、
今日は動作トレーニングの、『before & after シリーズ』を書き下ろします。
前回はバスケ女子選手の動画をお送りしたのですが、反響の声を思っていたよりいただき、「また、やりたいなー」と思っていたので、良い機会と思います。
■ 目的は3つ
①トレーニングの手順を覚える
②動作を獲得する前後での違い
③複雑な動作トレーニングを見る "目を養う"
▶︎高度な重心移動トレーニングの手順を学習しよう
-before-
▽トレーニングの手順
①蹲踞の姿勢から片足を斜め45度に伸ばす
②つま先立ちになりながら、手と足をカラダの後ろでタッチ
③タッチした足を斜め後ろに伸ばす
④その勢いで、伸ばした足のつま先に手をタッチする
⑤①〜④を繰り返し、斜め後方に進む
■目標回数:前に進むバージョンと、後ろに進むバージョンでコート1往復
(※動画は後ろに進むバージョン)
-after-
▽トレーニングの手順
①蹲踞の姿勢から片足を斜め45度に伸ばす
②つま先立ちになりながら、手と足をカラダの後ろでタッチ
③タッチした足を斜め後ろに伸ばす
④その勢いで、伸ばした足のつま先に手をタッチする
⑤一度立ち重心移動を行い、①〜④を前後に進みながら繰り返す
■目標回数:前に進むバージョンと、後ろに進むバージョンでコート1往復
(※動画は後ろに進むバージョン)
▶︎「なぜこんな簡単なことできないんだよ!?」を解決する、動作トレーニング
いかがでしたでしょうか。
重心移動ベーシックと比べて、動作が複雑となり、選手たちの苦悩する姿をご覧いただけましたよね。
さて、
動作獲得のために選手たちは日々トレーニングに打ち込むわけですが、この2つの動作は初見で行い、なおかつボクが指導しに行った日に撮影したものです。
まず、
驚くのが「よくこの姿勢がとれるね」や、「男子の割に、意外に動けるよね」というのが第一印象でしょう。
2年近くの定期的に取り組むと、初見でもこの程度は動けるようになるのです。
『継続はチカラなり』です。
そして、
2つの動画を比べると、「こんなに変化するの!?」と思えるほど、動きがスムーズになってますよね。
これは、
動作トレーニングに限らず、どのスポーツでもそうなのですが、要求された動きを体現できない理由は、3つことが考えられます。
▽動作が取れない3つの理由
①関節の可動域不足
②筋肉量の不足
③脳が動作を知らないから動けない
①に関しては、
・足首の硬さから、「かかとが床につくことができない」
・股関節の外旋可動域がないために、「屈曲している膝が内側に入る」
・ハムストリングが硬いから、「伸ばした膝が曲がってしまう」
などが考えられます。
②に関しては、
・臀筋群周囲の筋肉が足りないから、「重心移動ができない」「重心移動をしながら立つことができない」
というところです。
問題は、③です。
そもそも、
初見で行う動作トレーニングは、脳に "input" されていない動きが多く、動作を学習させる必要があります。
いつもお伝えする、
動作トレーニングによる "脳の再教育" ですね。
本来、
ヒトが持つ動作は複雑性に満ちていますが、日常の生活を送ることにより、動作が単純化し、ロボットのような「カチコチ」の、どこか「ぎこちない」動きになっていきます。
そのため、
動作トレーニングで、選手が上手に「動けない理由」は、関節可動域や筋肉量の問題より、本来ヒトもつべき複雑な動作を忘れていることにあるのです。
▽本来ヒトに備えられる、複雑な動作とは
①屈曲 - 伸展
②外転 - 内転
③対角線運動
④外旋 - 内旋を含む対角らせん運動
▷四足歩行トレーニング講習会
— 石川貴之@「ゼロ・グラ理論」著者 (@labo_karada) December 22, 2019
1.四足歩行の種類の説明
2.人間の進化と症状関係性
3.正常な動作の概念の解説
4.次なる人間の進化とは
5.単純動作と複雑性の高い動作の解説
5.四足歩行のカラダの使い方を、二足歩行で体現するトレーニング7種目の実践
この講習はスポーツに携わる方は必須に思える👆 pic.twitter.com/KQ0VmtzR1r
※正常な動作を獲得する講習会も開催中!
これは、
トレーニングに限らず、"木登り" "ブランコ" "走る" "ボールを投げる" など、動きをとること全てにいえることです。
例えば、みなさん木登りできますか?
おそらく多くのヒトが「昔はやったけど、今できるかなー?」と思われるでしょう。
(※ボクは幼少から木登りが苦手でした。笑)
登るためには、幼少期には備えられていた、"④外旋 - 内旋を含む対角らせん運動" を再獲得して、挑む必要があります。
指導者の方々が「なんで〇〇さんは、この動きができないんだよ」と、グチってしまうことも少なくないはず。
その理由は、要求する動作が、選手の脳に "input" されていないからです。
なので、
その動きを獲得させるために、動作トレーニングがあり、言葉で伝えるより、簡単でストレスがありません。
お困りの方は、ボクにお任せください。
つまるところ、
本来ヒトが持つ、複雑な動作を「脳に再教育」することが、動作トレーニングの目的なのです。
もちろん、
本来ヒトが持つ動作を獲得している状態で、競技に取り組んだ方が良いか否かの答えは、言うまでもありません。
こういう形でトレーニングを改めて見ると、トレーナーが動作を見る目が養うことができます。
動作トレーニングを学びたいヒトは、これらを何度も見比べることをオススメします。
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今日の『before & after シリーズ』はいかがでしたでしょうか。
男子選手と女子選手ではスピードが変化するので、男子の方が目で追うのが難しいですよね。
このシリーズは、またお伝えしたいなと思います。
それでは、また更新します。
今日から関東は暖かくなるようですね。
みなさん、良い1日をお過ごしください^^
※自宅居間より
※「重心移動 × タオルトレーニング」 ベーシックversion -YouTube再生リスト-
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